安西先生が髪の毛にガムを付けてくる

イジメか!


「教師のくせになんて奴なの?!取れない!もー!髪切らないとダメじゃんかー!」
「ははは」
「なに笑ってんだ!安西先生のバカ!ハゲ!」
「は…ハゲてませんよ、あんまりじゃありませんか。男にハゲとはかなり上級の罵倒ですよ?」
「ED」
「高屋敷君…!」
「なんとかしないともっと不名誉な罵りをするぞ!」
「分かりました、分かりましたよ…氷で冷やすと固くなって取れやすいですから、ちょっと頭を貸して下さい」
「どうして草刈り鎌を手に取る必要があるの?!」
「え?だって首を…」
「切らなくても作業可能だよ。だから早くなんとかしないと痴漢免罪行為を働くぞ!」
「怖いことを言いますね。私より怖いんじゃありませんか?それじゃあ、ちょっと冷たいですけど我慢して下さいね〜」
「暑いからそれは別にいいんだけど、氷が溶けてくるのがいやだなあ」
「ちゃんとタオルに包んでいますよ。…もう良いですかねえ」
「あいたたた!!痛いよ!全然取れやすくなってないよ!?」
「だって取れないように思いっきり絡めましたもの」
「なににつけても最悪だなあ!もういいから切っちゃって。根元から引っこ抜かれるよりマシだよ」
「解りました。では牧場科から羊毛刈り用バリカンを借りてきます」
「せめて美容師科から借りて欲しいな…それ以前に丸刈りはお断りだけどね。そこにハサミがあるじゃない、バカっ」
「良いのですか?私に刃物を持たせても」
「よくないよ!自分でやるからもういいよ!安西先生は基本的に役立たずだね」
「今のは先生普通に傷付きましたよ」
「知らん。…うわ、関係ないとこまで切っちゃったよう」
「先生も関係ないところを切っちゃいました☆」
「ぎゃああああ!!背中があああああ!!!」
「まあ関係ないとは言っても私の猟奇的な欲望には関係してますけれどねえ」
「あ、ああ…寒い…真夏なのに、寒…」
「おや、寒いですか。では乗馬鞭で叩いてあげましょうねぇ。遠慮しなくて良いのですよ、すぐ血行が良くなって、焼けるように熱くなりますからね」
「今血行よくなられたら死ぬよ!あぎゃう!?いぎゃあっ!!」
「そらそらどうしたんですか高屋敷君、さっきの威勢は何処に行ったのです?サディストを罵る元気は一体何処で落っことしてきたのですか?」
「ごめんなさい!げはぁ!あぐうぃっ!!ごめ、ごめんなさい!ゆるしてくださいいぃぎぃいいい!!?!」
「嫌ですね。ここ暫く、ずっと思っていたのですよ。最近君が自分の立場を忘れているのではないかと、躾直しが入用だと。…大丈夫ですよ高屋敷君、先生は使えなくなってもすぐに捨てたりしませんから。ちゃーんと直して、また直して、まだ直して…骨の欠片も残さなくなってから、漸く捨ててあげますからねえ?」
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