安西先生にボンテージ衣装を着せられました


「完璧ですね…!流石私の見立てというべきか」
「いきなりなんだよ!?恥ずかしいよ!!」
「はいこれ、お店の住所です」
「なんの?」
「SMクラブ」
「はい?!」
「知り合いの店なんですけど、王子様の人手が足りないそうでしてねえ〜。給料弾むそうですから、いってらっしゃい」
「アンタホントに進路指導員か!?絶対イヤ!!」
「へえ、私の言うことが聞けないんですか?」
「くっ…い、幾ら殺人狂の安西先生に言われたっていやなものはいやですー!風俗なんて結婚できなくなるバイトいやに決まってるじゃん!」
「風俗ですよ?その時代の風俗、サブカルチャー、素晴らしい文化体験じゃありませんか」
「煙に巻こうとするな!いやったらいや!」
「じゃあ奴隷役で売り飛ばします」
「すいませんでした、いきます。許してください」
「最初からそう言えば良いのに、馬鹿な子ですねえ」
「ううう、でもいやだよう。おしっこ飲ませたりするのイヤだよう」
「…どこで覚えたのですかそれは…そんなことさせませんよ、お触り厳禁の店ですから」
「でも充血した海綿体に錆だらけのマチ針を刺したりとか」
「しませんったら。本当にどこで覚えてきたのですか」
「じゃあなにすればいいの?僕そんな知識ないよ」
「あー…いや、大丈夫ですよ。いってらっしゃい」
「でも、でも、なにすればいいのか…」
「大丈夫大丈夫、大丈夫だからいってらっしゃい。早く行かないと鞭で走らせますよ?」
「えーん!!いってきますー!」





「はいお帰りなさい高屋敷君。日払いで貰えましたでしょう?」
「…なんか、札束で貰った」
「ええ、電話で伺いましたとも。随分良い仕事をしたようで」
「…なんで?…どうして、僕が…?」
「決まっているじゃありませんか。君が私にやっていることを、そのままやったんでしょうからねえ」
「うわああ知らずに嫌な教育を受けてたー!!」
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