「安西先生おはよ…なにそれ!?」
「等身大高屋敷君型チョコレートですよ。あんなところやこんなところまでよく出来ているでしょう?」
「ざけんなボケー!!」
「あはははは、あはははははは。あー可笑しい。明日のバレンタイン当日にはもっと面白く加工して遊びましょうねえ」


という昨日の話を踏まえて

僕からも安西先生に嫌がらせをすることにしました

全裸リボンにチョコシロップがけのこの姿

たまには安西先生も戸惑うがいいです


「で、待ってるのにあの変態教授まだ来ないよ!寒いよこの格好!」
「(ガチャ)高屋敷君何を騒いで…な!?」
「来た!いひゃひゃ!驚いてる戸惑ってる!毎度毎度自分ばっかりがセクハラする側だと思うなっつーのやーい!!」
「高屋敷君服はどうしたのです?!風邪を引くでしょう!そんな格好でいつからいたのですか、早くフリース素材の服を…!」
「くっ…全然効いてない…過保護め…」
「どうしてこんなにチョコでべたべたになっているんです?」
「いやだからね、それはよく舐めて楽しむとかでね」
「チョコシロップを舐めたのですか?確かに服を汚すのに気を使ったのは分かりますが、何も全部脱ぐことはないでしょう」
「あの…違う…」
「何ですかこのリボン?」
「…なんでもない。ただのリボンだよ」
「ただのリボンでは防寒になりませんよ」
「まったくだね!もういい!」
「はいフリース素材の服」
「どうもありがと」
「ところで高屋敷君、私にチョコは?まさか無いなんて言いませんよね?刺しますよ?」
「人を包丁で刺すほどチョコが好きって、安西先生が今まで食べてきたチョコには覚醒剤でも入っていたの?あるけどさ。はいチョコババロア」
「ありがとう御座います」
「あれ?そういえば僕の等身大チョコはどうしたの?辱めるんじゃなかったの?ぶっ壊すようにハンマー持ってきてたんだけど」
「高屋敷君、最近私に似てバイオレンスな子になってきましたねえ。君のチョコは残念ながら、先程階段で躓いて落としてしまいまして、バラバラ死体になってしまいましたよ」
「…そう。嫌な気持ちになったなあ」
「いやー美味しいですねえ君のチョコ菓子は。将来はお菓子屋さんになると良いです」
「就職指導員が無責任なこと言わないでよね。あ、僕もチョコ貰ったんだよ、友チョコだけどね。アラザンいろんな色で可愛いしおいしいの」
「へえ、一口下さいな」
「やだー僕のあげたでしょー」
「分け合いの精神を蔑ろにしてはいけませんよ、そんな悪い子は私が階段下にばら撒いたままのチョコレートを片付けて貰いますよ」
「え、片付けてきてないの!?ダメじゃない!」
「だって凄く汚くて…」
「だから片付けるんでしょ!もー!仕方ないんだからもー!…ほら片付けに行こ」
「まだババロアを食べきっていないのですが…」
「うるさいな、冷蔵庫に入れておけばいいの」
「はあ、高屋敷君は厳しいですねえ」








「…僕の目が確かなら、これ、チョコだけじゃなくて、乾いて固まった血や肉片も飛び散っている様に見えるんだけど」
「君の目は確かなようですね」
「どういうことなの」
「つまり、あの等身大チョコは、君のクローンを溶かしたチョコに浸けて固めたものであって、階段から落とした際にその中身ごと砕けて、今の状態になっているのですよ」
「アンタどこまで猟奇なんだよ!!」

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