就職指導室を覗くと

安西先生が相模先生を椅子にして座ってました

先生ったらすごく楽しそう


『…覚えてろよクソ野郎…』
「おや、椅子の分際でお喋りですか相模先生?煎れたてコーヒー零してあげても良いのですよ?」
『何で俺がテメエの椅子にならなくちゃいけねえんだ殺すぞクソが!!』
「ふふん、何故って貴男が弱みを握られたからに決まってるでしょう。バラされたくなかったら私の犬に…いえ、馬になって良い子にしていて下さいな。それに、膝まづいた格好が良くお似合いですよ相模先生☆」
『そいつはありがとよゲスが。俺に貸しがあるのを忘れたか?』
「んーだってその貸しを帳消しに出来るくらい面白い弱みですしねぇ〜…それより四つんばいのまま歩いて下さいな。おうまさんごっこです」
『殺す…』
「ふふっ、落としちゃ嫌ですよ?」
『なあ安西、お前が俺の弱みとやらをバラす前に、テメエの五体バラしてやってもいいんだぜ?』
「それが貴方に出来るんですか?言っときますけど、力は筋力や格闘術だけじゃないのですよ」
『そりゃあ、俺にゃお前等みてえな訳の解らねえ力はないがな。だからって防御の術べがないと思うかよ』
「……相模先生、うるさいですね。ちょっと黙って下さい」
『ぐおっ!?』
「あはは、さすがの貴方もワイヤで気管締め上げられたら黙りますか。…あ、これ手綱みたいですねえ。ほらほら、手綱通りに歩いて下さいなったら☆」
『ガはッ…!殺す気かテメエは?!』
「殺す気はないですけど死んでも良いとは思ってます」
『俺は殺す気だぞ』
「また絞めますよ。…それよりも、そんな所で覗き見しないで早く入ってらっしゃい高屋敷君?」
「うえ、ばれてたの?」
「初めからねえ」
『おいふざけんなお前に乗られてるとこなんざ学生に見られたら示しが…ぐごっ!?』
「早くいらっしゃいな高屋敷君?こちらへ来て、私の膝にお座りして飴をお舐めなさい」
「膝まづいて足は舐めなくていいの?」
「それは相模先生にしてもらいますよ。…そうそう、良い子ですねぇ〜…」
『この、サディスト野郎が…!』
「あはははは、あははははは!だってこの世の総ては私にかしずくと決まっているのですよ。豚共は四つん這いになって尻を振っていれば良いのです、良い子にしてなけりゃあ屠殺場に送りますからね。さあ媚へつらいなさい可愛い可愛い愚民共!あはははははははははは!!」
『高屋敷、何とかしてくれよこの気違い…』
「僕に出来たらずっと前になんとかしてるですー」
「奴隷同士で何をお喋りしてるんです。主人を仲間外れにするとは良い度胸じゃありませんか」
「いたたたたごめんなさいごめんなさい折れる折れる骨が!腕の骨が!」
『いってえクソが髪の毛ムシルなぐあああ!』
「折れれば良いしハゲれば良いです。次ぎやったら肉もねじ切りますし頭蓋骨ごと剥がします」
『分かったから放せっての!…つーか、あれか?お前、つまり暇なのか』
「うん?」
『暇だから人を強請ってんのか聞いてんだよ。それなら遊びに付き合ってやるから降りろ!あとあの写真をネガ込みで返せ』
「んー、まあ、そうですね…良いですよ遊んでくれるなら椅子も諦めますし写真もネガ込みで返してあげます。でも逃げたら学長に言い付けますからね」
「ねー気になってたんだけど相模先生の秘密ってなにー」
『そんなら交渉成立だ。降りろよ、いい加減疲れたぜ』
「はいはい…よっと、ほら降りましたよ」
「ねー写真ってネガって」
『あ゛ーくそ、腰がいてえ…おい高屋敷』
「え?」
『それ以上余計なこと言うんじゃねえぞ…お前も死にたかないだろ?』
「ひっ!?…う、うわーん安西センセぇー!!」
『ちっ、このガキ都合のいい時だけ安西に付きやがって…!』
「よしよし、可哀相ですねえ。駄目ですよ相模先生?私の玩具を壊したら、どうなるか分からない貴方じゃないでしょう?」
『ああ、分かってるともよ』
「安西センセぇー安西センセぇー、やっぱり安西先生は僕のセンセですー。例えオモチャでも大事にしてくれて優しい先生ですようー♪」
『可哀相なヤツだなオイ』
「ええ、高屋敷君は私の大切な可愛い玩具です。良い子にしていたらずっと大事にしてあげますから、私の言うことは何でも聞くのですよ」
「うん!」
「じゃあ、高屋敷君も私と相模先生と一緒に遊びましょうね?」
「え!?…う、うん…」
『で?何やりゃいいんだよ』
「そうですねぇ…王様ゲームなんて楽しそうですね」
『いや、三人でかよ。女もいねえし』
「何言ってるんですか、そんな運任せの合コンゲームなんてやりませんよ。本当の意味での王様ゲームです」
『あ゛ぁ?』
「?」
「私が王です。貴方達はその臣下…手足が千切れ飛ぶまで私の命令に従うのですよ☆」
『「なにも変わってないだろゲスがぁー!!」』

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