ドンガラガッシャァーーーン!!


「うああああ安西先生!!先生!このマッドサイエンティスト!!」
「おや高屋敷君。どうかしました?」
「あっあう…あ、あああ…!」
「?」
「この、なにも知りませんみたいな顔しやがってこのー…っ!」
「言ってくれなければ分かりませんよ」
「言うよ!言えばいいんでしょ!!」
「ええ、大きな声でどうぞ?」
「〜っ!…なにを…なにを、僕を、…たな…にしてくれて…!!」
「おかしいですねぇ、全然全く聞こえませんでした。もう一度お願いします。大きな声で…ね」
「あああちくしょう絶対殺す!!なに人をふたなりにしてくれてんだこのド変態ぃーー!!!」
「あっははぁ!高屋敷君は本当におもしろいですねぇ」
「死ね死ね死ねっ!なおしてから死ねっ!!」
「嫌ですね。何の為に毎晩遅くまで夜なべして人造子宮を作ったと思ってるんです?」
「変態の思考回路なんか知るもんか!早くなおせ!」
「嫌ですったら。目的を達成するまで絶対に戻しません」
「目的って…!まさか妊娠…」
「寧ろ逆ですかね」
「逆?」
「君が股間から経血垂れ流すまで意地でも戻しませんよ私は」
「ば…っ?!いや、マジで変態過ぎ…イケメン補正もぶっちぎりで…え…?……ココロの病気…?」
「良いじゃないですか、人の趣味に文句付けるなら三角屑入れに蹴られて死になさい」
「うわホント最悪。え、ていうかそれふたなりじゃなくてもよくない?」
「いや、折角なので紅白垂れ流して貰おうかと思いましてねえ」
「キーモーいー!!!どうして男って品性下劣なクズしかいないの?!」
「高屋敷君、サキイカ食べます?」
「なんでだよ!?いきなりなんだよ!!」
「サキイカを食べると来やすいんですって。因みに月経は汗に含まれるホルモンにより俗に言う『感染る』ことが科学的に

証明されています、さあポシェットを持って手洗いに向かう女子の腰にしがみ付いてらっしゃいな」
「いー加減にして!!!セクハラですそれ!!そういう女性蔑視は最低の最低!バカ!先生なんて大っ嫌い!!」
「何とでもお言いなさい、この半陰陽の方端者。ああ可愛い」
「…はぁ〜…」
「何です?」
「もう安西センセのゲテ食いにはだいぶ慣れたと思ってたのになあ…」
「ゲテ以外も好きですけれど」
「早く戻して…僕疲れたし…なんかお腹も痛……!!?」
「え、お腹が痛いんですか高屋敷君?それはどこら辺が痛いのですか高屋敷君?どんな傷みですか高屋敷君?普段痛むお腹よりやや下方で奥まったところが引き絞られる痛みではありませんか高屋敷君?」
「放せ放せあっちに行け!!くそータイミング悪すぎるわ!」
「顔色が悪いですよ高屋敷君、もしかして貧血ではありませんか?さあホッカイロをあげましょう。お腹もさすってあげましょうねえさあいらっしゃいホットポーの用意もありますよ毛布もありますさあさあさあ!」
「だから放せボケ!触んな!」
「そのイライラ…まさしく生理中の女子そのものですね。早く見せて下さいその白い内腿から赤い筋が垂れ流れるところを」
「助けて誰か助けて!つーかぶち殺してこの変態を!」
「何故ですか?私は女性に優しいですよ、生理が辛いならもっと優しくしてあげましょうとも。鎮痛剤を飲みますか?横になっていた方が楽でしょう、ベッドを用意しますか?何かして欲しければ遠慮無く言って下さいね」
「…準備してないから、コンビニで買ってきて」
「それは嫌です」
「てめーなんでもするとか言っといてなんだよそれは!?舐めてんの?!訴えるぞ!!」
「嫌です絶対に嫌です、何としてでも赤黒い経血が流れ流れて靴下に染み込んでいく様を見るまではどんな生理用品も渡し

ません。ラインに響かなかろうがテニスも乗馬も楽しめようが絶対に使わせません」
「ああああ鳥肌がマジ顔で言いやがってあああ鳥肌が!キモい通り越して怖いわ!!この人なんか踏み越えちゃいけないライン完璧に踏み越えてる!K点越え!!」
「余り大声を出すとお腹に力が入りますよ。まあ私はその方が好都合ですが」
「この…っ!」
「大丈夫ですよ高屋敷君、ほら、血の落ちやすい洗剤なんかも最近はあるんですよ。だから大丈夫です」
「なにも大丈夫じゃないよ!特にアンタの頭が全然大丈夫じゃないよね!?死ね!!」
「死にません。君の卵子は流れて死にますけど」
「あ、うん、いいよ、もう僕が殺すから。だからもう黙って」
「君に出来ますかねえ〜?」
「出来なくてもやらなきゃいけない戦いがあるんだよ男にはー!!唸れ僕の新必殺技ぁががががいだだだだ!!?やめてイタイイタイいっぎゃああああーーーー!!!
「旧必殺技があったのかが気になりますが、まあ兎に角私に逆らったお仕置きです。地下室に行きましょうね高屋敷君」
「うわああいやいやごめんなさいやめて助けてごめんなさいなにするんですかー?!」
「高屋敷君、知っていますか?生理中には妊娠しないというのは迷信です。折角のふたなりなんですから紅白目出度く高屋敷君同士の子供でも作りましょうか」
「ぎゃあマッドだマッドサイエンティストに過ぎる!やめて放して降ろしていやあああぁぁぁーーー…ー……ー………!!」


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