今日はセンター試験当日です

遊びまくってたように見えるけど

これでもちゃんと家では勉強してたんです

そんな訳でセンター試験行ってきます


んっと、僕の番号の会場…四階かあ



ガチャ



「遅かったですね高屋敷君、会場には早めに入っておいた方が良いですよ」
なんでいるんだアンター!!?先生でも会場には入っちゃいけないんだよ?!」
「だって私も受験するのですもの」
「え?」
「結構いますよ、社会人受験」
「…はあ〜………なんで人生の分かれ目ですら邪魔しに来るの…?」
「邪魔だなんてとんでもない。君の助けに来たのです」
「いつもそう言って意地悪してくるじゃんか!!とにかく…絶!対!邪魔しないでね!?」
「分かっていますよ、高屋敷君」


――――9:30〜10:30 公民 「現代社会」「倫理」「政治・経済」――――


一科目は公民でした

公民は授業取ってないから受ける意味無いけど

慣らし運転に受けてみました


…慣らしでおなか痛くなった…


「そんな事だろうと思いましたよ。ホッカイロ要ります?高屋敷君」
「ふえ…?」
「ついでです。ココアも飲んでおきなさいな」
「あ、ありがとうセンセ…」
「君は直ぐに体調をおかしくするから困ったものです…しかしまあ、まだまだ緊張が足りませんね」
「えー?!だって僕今物凄い緊張してるよ?」
「全然足りません。さあもっと焦りなさい汗で鉛筆が滑る程に!焦れコール要りますか?」
「いらない!焦ったから!もう十分焦ってるからいらない!!」
「そうそう、もっと焦るんですよ高屋敷君?次は地歴ですもの、君が受験に使う科目でしょう?……では、健闘を祈りま すよ」


――――11:15〜12:15 地歴 「世界史AB」「日本史AB」「地理AB」――――


「どうでした高屋敷君?」
「うー、うー…」
「よしよし、落ち着いて下さいね」
「出来た…と思うよ。一応全部埋めたし、殆ど覚えてたし…でも、でもマークずれてたりしないかなあ?」
「君は杞憂の名人ですからねぇ。大丈夫ですよ、そうやって心配する人は大抵間違えていないものです、マークシートの 神とは自信満々な人にこそずれという時空の歪みを生じさせるものです」
「やな神だね」
「まあ落ち着いてご飯でも食べましょう。腹が減っては戦は出来ぬとソクラテスが言っていました」
「言ってないよ。…センセご飯なに持ってきたの?僕母さんの愛情必勝弁当ですよ。トンカツ入ってるよ」
「ふむ、一口サイズで消化に良さそうな量ですね。お母様はよく考えてらっしゃる…ちなみに私はカロリーメイトで

す」
「愛情無いね」
「お遊び受験ですもの、そんな重いもの要りません。手軽さで言えばウィダーインゼリーも良いのですよ」
「……次は国語かあ…これで点数稼がないとなー…」
「高屋敷君なら出来ますよ。君が国語が得意な事は、教師の私がよく知っています」
「…うん」
「ああ、そろそろトイレに行っておきなさい。試験中に行きたくなったら地獄ですからね」
「はぁーい」


――――13:30〜14:50 国語――――


「…困った顔ですねえ高屋敷君」
「だって、国語って解けた解けないがよく判んないんだもん…多分合ってるとは思うんだけど」
「大丈夫ですったら。スイスイ解けていたのを見ていましたよ?」
「安西先生僕より前の席じゃん」
「先生は後ろにも目があるんですよ」
「それは授業中言う台詞だよー!」


――――15:35〜16:55 外国語筆記――――


「去年はいきなり形式が変わりましたよねえ、いやあ、英語教師陣が焦っていたのを思い出します」
「そういえば生徒会長の受験の年だったね」
「会長君が焦ったとは思えませんがねぇ。…で、どうでした?」
「別に…模試と変わんなかったかなーって…相変わらず解けたのか解けてないのかよく分かんないけど」
「そんなもんですよ。次のリスニングで最後です、気を緩めないで頑張りましょうね」


――――17:35〜18:35 英語リスニング――――


「何と言いましょうか、去年ほどは男性声優がハアハアしていませんでしたね」
「うん、集中力切れるほどじゃなかったよ」
「さて…文系の君はこれで山場が終わったところですか?」
「うう、それはそうなんだけどー…希望校全然決まってないから理系も全部受けなきゃなのー」
「進路指導員の私と一番親しい生徒の君がそんな体たらくでは、私は来年から指導員をクビになりそうですね」
「自分が悪いんじゃん!!」
「まあ大学のことは明日が終わってから考えましょう。家まで送りますよ、高屋敷君」

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