講習を受けに学校に来たら

いきなり安西先生がイスで殴ってきました

僕を殺そうと襲い掛かってくる時は

大抵楽しそうな顔なんですけど

今日の安西先生の瞳には

純粋な殺意しか浮かんでなくて


僕そんな怒らせることしたかなあ…


「ちっ…!あのクソガキ、一体何処に隠れて…見付けたらただじゃ置きませんよ」
「(ぼ、僕なんかしたっけ…?)」
「しましたよ、大変腹立たしいことをねえ」
「ぎゃー見つかってる!」
「よくもまあこんな事が出来たものですよ…その度胸だけは誉めてあげましょう。代わりに殺しますがね」
「あああわかんないですよぅなんのことー!?」
「ほほう、しらばっくれるとはこれまた良い度胸です。そんなに苦しんで死にたいとは」
「ぎゃああ待って待ってホントなのホントにわかんないの!!なに?僕はなにやったの?!悪いことしたなら謝るから!」
「っ…!わ、私の口から言わせようと言うのですかこの馬鹿!私を辱めて楽しいのでしょうね?」
「え、ええー!?センセが恥ずかしがるようなこと!?」
「黙りなさい良いから返しなさい。今ならまだ半殺しで済ませてあげますよ」
「返せって言われてもなんにも持ってないよぉ!身に覚えないですよぉー!」
「ほお、まだしらばくれますか!ならば良いでしょう、ここで君を殺してその足で君の家に火を付けに行きますよ」
やめてよ家族が居るんだよ!?
「それは好都合。私の弱みを握ろうとする愚かな君には、一族郎党皆殺しが相応しい罰ですよ」
「免罪ですウソです違いますからあああ待ってま…



ガチャ



【安西教員、例の書類なんだが…どうかしたのかお前達】
「どうもこうもありません!高屋敷君が私の…」
【…の?】
「で、ですから、その…あの……」
【…ああ、アレのことか?それなら私が持っとるぞ】
「え?」
【いや、実に良いものだなあれは】
「…な……ひ、氷室さん、貴方という人は…っ!」
【どうした聡美、そんなに返して欲しいか?】
「あたりまえです。いくら氷室さんでも許しません……あ、何処に行くのですか!?」






安西先生と校長先生は

そのままどっかに行っちゃいました

ねえ安西先生

僕に一言謝ってくれてもいいんじゃない?


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