ガララ


「安西先生ー!!」
「っ…何を抱き付いているのですか、気色の悪い。おまけに何ですかその格好…頭がおかしいのですか?」
「え?これ?うちの学校の制服じゃん」
「女子の制服じゃありませんか。その上ウサ耳まで付けて」
「だって僕ウサギとかちっちゃい動物大好きだしー」
「観ているこっちが不愉快です」
「もう、いじわるなんだからー。でもそんな安西センセも大好き!今日も綺麗ですね!あのね、ナイトドレス持ってきたんだけど着ない?」
「着る訳が無いでしょう、人を何だと思ってるんですかこの衣装倒錯者が」
「絶対似合うのにー!」
「似合って堪りますか…良いからとっとと帰って下さいな、どうせ今日も援交の予定があるのでしょう?」
「んーん、今日はパパ達お仕事あって忙しいの。だから暇な安西センセと遊んであげてるんじゃないですかぁ」
「いりません。帰りなさい」
「もうセンセったら照れちゃって!」
「…何故死なないのでしょう、このクソガキ…」
「安西先生酷いですよぅ!僕はこんなに安西先生のこと好きなのにー」
「気分が悪いから触るなと言っているでしょうが!…な…どこを触ってるんですかどこを!?」
「だいじょぶだいじょぶ、僕が上乗ってしたげるから…♪」
「望んでいません離れなさい…く、首を噛まないで下さいな…!」
「んむぅ〜…れんせ、あばれちゃらめてすよう?あばれひゃらー…えへへ、食いちぎっちゃいますよ?
「…っ…!?」
「そうそう、おとなしくしててね」
「う…あ、や、止めて下さい…高屋敷君…!」
「センセってばホントにいい匂いしておいしそう…やっぱり食べちゃおっかなあー?」
「助けて、いや…助けて下さい!氷室さん!氷室さぁーん!!」
「あはは、なんか僕以外の名前叫ばれるとムカつく!やっぱ殺して食べちゃおっと。バイバイ安西先生♪」


ドグチャッ!!




―――――――――――――――




「…あ、安西先生お帰りー。どこ行ってたの?」
「んー…パラレルワールドにちょっとねぇ」
「なにそれ?…ちょっとー!なにするの苦しいですよー!」
「高屋敷君、君はここにいる君が一番ですね…!」
「訳わかんない!もー離してー!!」

 BACK