サバトもとい私立挫賂眼学院高等学校学院祭が始まりました

学外のお客さんもいっぱい来てます

生徒会の人が宣伝がんばったんですって

学外のお客さんが沢山ガッコの門を通って入ってきます

ところで登校した時に見たんだけど

校門の傍にあったウェルカムボードの隅っこに

【この門を潜りし者、一切の望みを捨てよ】

って書いてるのがすごく気になるけど

見なかったことにしておこうっと




さ!接客業接客業!!




「あ!安西センセいらっしゃいませー♪お菓子なににする?はいメニュー!」
「それでは高屋敷く
「僕とか言ったら女子生徒が作ったと偽って売ってる体育会系男子手作りのクッキー出すよ」
「…た、高屋敷君の作ったミルフィーユを」
「うんっ♪ちょっとまっててね!」
「…」
「おまたせしましたー♪ストロベリーミルフィーユでーす!」
「体育会系男子の手作りじゃありませんよね?」
「やだなあ全然柔道男子部員の手作りじゃないよっ♪」
「その口調が本当に疑わしく腹立たしいのですが、まあ良いでしょう」
「あ、センセここで食べてく?食べてくんだったら紅茶頼む?ホントは早く帰って欲しいけどっ!」
「……さっきから可愛こぶってるフリをして本当にイラつかせてくれますねえ高屋敷君、学校外の人間がいるからといって調子をこいてるんですか?」
「だぁって学校外に悪いウワサ出ちゃったら困るよねー教師だもんねー♪」
「後で覚えておきなさい、高屋敷君」
「えーあとでなにするの?ボコったりしたら見てる父兄が黙ってないよー暴力教師安西センセっ♪」
「君を殺した後で目撃者も皆殺せば何の問題もありません。精々今までの言動を悔やむんですねえ」
「…あ…」
「では邪魔な暴力教師は早々と退散することにしましょうか。美味しいケーキ、ご馳走様でした」
「あ、あ、あ…今、今叩き付けて踏み潰したケーキは、なんの隠喩なの…?」
「さあ…?」
「…安西先生、僕、紅茶入れるの上手くなったの……のど、渇いてない?よかったら、飲んで…いかない?」
「んー…」
「種、種類もいっぱいあるよ!きっと先生の飲みたいのもあるよ!!」
「では、高屋敷君、最近の私が好んでいる紅茶の銘は何だったでしょう?」
「え?」
「最後のチャンス。外れたらその時は…解りますよねぇ?」
「…あ」
「3,2,1…どうぞ?」
「………………モンターニュ…ブルー」
「…ふうん…」
「合って、るよね?だって、だって、言ってたもの…モンターニュブルーって言ってたよ…ね?」
「へえ、自信が無いのですか」
「違…!そういう意味じゃなくて!!……ね、合ってるでしょ?モンターニュブルーだよね?ねえ?!」
「…残念ながら」
「っ!?」
「残念ながら…今は正解を教えてあげません。後夜祭の時に、ね」
「それまで…それまで、怯えてろってこと?」
「大ピンポンです」
「お願い、許して安西先生…!」
「答えが合っていたらねえ。では失礼しますよ、店員役が終わったら中庭にいらっしゃい。一緒に校内を見て回りましょう」


ガチャ…バタン!

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