どーして女子の体とくっつけたの生徒カイチョー!?なんで男子のじゃないのさー」
『150cm台の身体は男子には見当たらなかったんだ』
「なんで僕の胴体使わないの?!」
『胴体は安西先生が召し上がると思ったからね』
「会長のバカっ!うわーん!!」
「………」
「あ」
『安西先生』
「良い仕事をしましたね会長君、これは表彰ものですよ」
胸を鷲掴むな!!
『お褒めの言葉、身に余る光栄です』
「150cm台のB…悪い趣味はしていませんね」
「なんで判るのさって言うかこのロリコン!」
「私がロリコンだけに偏るとでも思っているのですか、この貧乳」
「び、Bは貧乳じゃないよー!!」
『高屋敷君、後で君のクローンを作って挿げ替えてあげるから』
「そんな余計なことをするのですか会長君?」
『では止めにします』
「生徒会長の犬野郎!!」
「会長君になんて失礼な発言をするのですか一般生徒が。孕ませますよ高屋敷君?」
うわー!!
「今時は処女ではないでしょうねえ…」
「だから変なトコ触るなあ!」


【…おい、遊んどる様だが学院祭の準備は進んでいるのだろうな?】


「おや学校長」
「あー校長!!ちょっと安西先生なんとかして下さいよう!」
『学院祭の準備は終了しています、校長先生』
「え!?そんなに長い間僕放置されてたの?!学院祭って準備が一番楽しいのにー!」
【もう7時だ、前夜祭の準備はどうした】
『それも終わっています』
「あれ?前夜祭なんてやるんだっけ?」
「ええ、君が死んでいる間に急遽決まったのです。前夜祭にはキャンプファイヤーをやりますよ」
『校長先生、安西先生、そろそろ開始時間です。お二人も校庭に』
【うむ…そうだな。行くぞ安西教員】
「はい、学校長。…ほら高屋敷君も」



―――――――――――――――



「安西先生、なんか、人の焼ける匂いがするよ…」
「良い匂いですね」
「臭いよ」
「仕方がありませんよ、儀式の生贄としてどうしても燃やさなければいけないのです」
「なんの儀式?」
「フォークダンス」
「フォークダンスは暗黒の儀式じゃないよ!!」
『安西先生、マイムマイムと藁の中の七面鳥。どちらの曲が宜しいですか』
「藁の中の七面鳥でお願いします」
『はい、了解しました。放送委員に無線で連絡を』


…♪ちゃらっちゃらっちゃーちゃらっちゃらー…


「ロマンティックですね氷室さん…地獄の赤き血の炎と、人間の燃える青白い炎とが入り交じって」
【思い出すな。聡美、お前が生まれて洗礼を受けさせた炎に…よく似ている】
『仲が宜しくていらっしゃるな』
「いい大人二人がくっつき過ぎだと思うけど…つーか洗礼って普通水使うじゃん、火を使うって真逆じゃん」
『俺も覚えがあるよ』
「そう…さすがどいつもこいつも黒魔術の家柄だね…」
【踊ってくれるか?聡美…】
「はい、喜んで…氷室さん」
『……俺達も踊るかい?高屋敷君』
「え、やですよう!なんで僕達まで男二人でフォークダンス?!」
『今は高屋敷君が女の子だから』
その件については早急に対処してよー!!
『前夜祭が終わってからでもいいかな?お二人の邪魔をするのは無粋だからね』
「前夜祭が…終わって……?」



前夜祭が終わったら

地獄の宴の始まりです

どうせ学院祭なんて

大量虐殺の言い訳なんです

期待はしてないけど

ああ、僕は悪魔の爪から擦り抜けられるのかな?

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