お弁当を食べ終えて
僕は高飛びの観戦をしていたんだけど
失敗した人がいると
失敗した中には僕のクラスメートもいたけど
腕が
脚が
首が
腸が肝臓が腎臓が十二指腸が脾臓が
空中で舞ったりして
そのあまりのグロさに
食べた物が出そうになったので
安西先生にそう言ったら
紅白鉢巻で猿轡をされて
ついでに両手足も一纏めに縛られて
用具入れの中に放り込まれた
あの惨劇を見ないで済むなら、こんな仕打ちも嬉しくて
ガララ
「高屋敷君、もうテニスの出番ですよ。早くいらっしゃい」
「…むぐ」
「ん?…ああ、そうでしたそうでした。縛っていたんですものね……はい、解けましたよ」
「ぷっはあ!!だーもう死ぬかと思った!猿轡きつ過ぎるよ安西先生ー!しかもちょっと吐いた時気管に詰まって吐き出すことも出来ず虐待死の予感だったよ!!」
「!?な…なんてことでしょう…」
「そうだよ反省してよ!僕危うく死ぬところで…」
「どうして鼻を洗濯バサミで摘んでおかなかったのか…!」
「ああよく考えたら期待した僕が馬鹿だったね!?この快楽殺人教師!!」
「それはさて置き、早くテニスウェアに着替えて下さいな高屋敷君。持って来てあげましたから」
「え、あ、ありがとです。今着替えるね」
「ええ」
「…」
「…」
「…え?」
「ん?」
「なんで出てかないの」
「君を視姦する為に、です」
「うわーん!!」
「泣く事無いじゃないですか」
「泣くわボケ!出てけよ変態ー!!」
「嫌ですねぇ高屋敷君、そんなに褒められては先生照れてしまいますよ」
「今のどこに褒める要素があったの?!あ、まさか変態が!?」
「私は高屋敷君に変態行為を行っている事に誇りを持っていますよ」
「今結構爆弾発言したね安西先生!?この真性!!」
「ちっ…良いから早く着替えたらどうです馬鹿ガキ君?とっとと脱がなきゃ剥ぎますよ?」
「せ、性的暴行は犯罪ですー!!」
「皮を」
「皮を!?いやあ猟奇もいやああーー!!」
「うるさいんですよこのクソガキ…この私がガキに欲情なんかしませんから脱げと言っているんですよほらほらほら!!」
「あぎゃああ待って待って安西先生それは服じゃなくて頭皮だから剥がな…いいっぎゃがががががががあああああーーーーー!!!」
―――――――――――――――
ガララ
「…ん、着替えました?」
「着替えた…けどさ安西先生」
「何です?」
「あのさ、なんで僕は女子用のテニスウェアなの?」
「いやあ〜用意が間に合わなくて…」
「ウソつけー!!僕一人だけ間に合わない訳無いでしょ!?もういい加減にしてよー!!」
「まあまあ、似合っているのだから良いではありませんか」
「似合ってるのがイヤなんだよ!!」
「そうですか」
「ちょっ、ぎゃー!?なにスコートめくってんのさ?!セクハラ教師!訴えるぞ!!」
「ちゃんと下着の上にアンダースコートを履いてるのでしょう?」
「そ、そりゃアンダースコートは見えてもいい用のですけど…だからってめくってまで見るもんじゃないよ!!」
「可愛いですよねえ、これ。レースひらひらで」
「めくるなって言ってんだろうが!!」
「さっき見せパンだと言っていたじゃないですか」
「言ってねえよ!ブルマとかそういう系統だって言ったの!!」
「…さて、セクハラも飽きましたし…そろそろ試合開始のようですよ」
「あ、そうだ聞こうと思ってたんですけど、ダブルスでやるんでしょ?僕誰とペア組むのか聞いてないんですけど…」
「んー…会場についてからのお楽しみです」
「そういう時って大抵安西先生とペア組(ドゴン!!)オベゴォっっ!?!」
「先読みネタばれは御法度ですよ高屋敷君。さあ行きましょう、君の息があるうちにね」