「時に高屋敷君」
「?なんですかー?」
「女性の乳房は素晴らしいものだとは思いませんか」
「…」
「…なんです?」
「今思い出しましたけどー…こないだ安西先生、女子に『胸おっきくなりたいから揉んで☆』って言われてましたよねー?」
「ええ」
「…揉んだんですか?」
「Cあれば十分だとは思いましたが、一応」
うわー!セクハラ教師!!教育委員会に訴えてやる!!」
「言いがかりをつけないで下さい。大体、あれはコンプレックス解消の為の行為です、言うなれば治療ですよ」
「違うと思いますけど…」
「なら、医者が聴診器を当てるのに服を脱げと言ったらセクハラですか?」
「だからそれとは違うと!!」
「しつっこいですねえ高屋敷君…羨ましいなら揉んであげますから脱ぎなさい早く」
「言ってない!言ってないですから!!大体揉んでも無駄ですから!!」
「いえ、あれは結構効果のあるものなんですよ?まあ実際には揉むと言うよりマッサージ、若しくは整体の粋に入るでしょうけれど…プロになら2カップUPくらい余裕です」
「…へー」
「やってみます?」
「いらないですってば!!」
「まあ、それはさておき。やはり良いものですよ」
「…ねーもうやめてくれませんか?」
「どうしてです?…ああ成る程、そういえば君も男の子でしたねえ〜…まだ性的な目を持たずに女性について語るのは無理でしたか」
「ちょっと!なに僕の方がエロいみたいな言い方してんですか?!」
「え〜?だって先生は女性をいやらしい目で見たりしませんしねえ〜」
「僕だって毎度毎度見てるわけじゃ…!」
「つまり、たまには見るんですね?」
「…!!…み、見ない方が不健全なんじゃないですか!?」
「あはは、開き直りましたねえ」
「うっさい!」
「けれど高屋敷君、先生、君の事はいつだって性的欲望の対象に見ていますよ☆」
「ふーん」
「…」
「なに?」
「……ちっ」
「僕だって学習するんですよ安西先生。いーかげんセクハラに反応すればするほど非道い目に会うの覚えた」
「遊んでつまらない玩具は壊しますが」
「やっ…ヤだぁ!!変な冗談言わないでよお安西先生ったら!ホントにエッチなんだからー!
「何だかうざったいです」
ワガママだなー!?
「まあ、こちらとしても…いい加減君にセクハラするのも虐待するのも飽きましたしねぇ…」
「…そうなの?」
「ええ、大体二年近くも続けて飽きない筈がないでしょう」
「…そうかな?」
「そんな訳で、昼寝でもします。帰りたければ好きにして下さいな」
「うん…」
「…」
「先生?」
「…」
「寝ちゃったんですか?」
「…」
「…ねーセンセー…」
「…」
「……んしょ…っ!」
「…」
「ねー…なんで起きないの?50キロ近いのが上に乗ってるんですよ?」
「…」
「………バーカ」
「…」
「変態サド教師。高級男娼。詐欺師。黒魔術師。悪魔。浜辺のスイカの代わりにバットで殴られてくたばっちゃえ」
「…」
「ねーセンセったらー!!」
「…」
「う゛ー…」
「…」
「…安西先生…」
「…」
「僕、なんかさみしいです」
「へえ…可愛い事言うじゃありませんか」
「げっ!?起きてたんですか…」
「ええ。寂しいのでしたら高屋敷君、一緒にお昼寝しませんか?」
「えー…爽やかに微笑まれながら布団はぐられても、添い寝とかむさ苦しいなあ…」
「…嫌、でしたか?」
わー!わー!いやじゃないいやじゃない!!いやじゃないから泣かないでください泣かれたら僕また校長センセに拷問される!!
「まあ嘘泣きなんですけれどね」
「チクショウ…」
「さあさあいらっしゃい抱き枕君☆一人寝は寂しいのですよ」
「…いやだなあ…物凄く物扱いだし……寝てる間に剥製にしたりしないよねー?」
「ゴチャゴチャ煩いですよ高屋敷君。はいお休みなさい☆(メゴグチャ!!)
あゲギィ?!……う…あ……(ドサ)



―――――――――――――――



「……高屋敷君…」
「う゛…あ、が……頭が…」
「高屋敷君…」
「あ…安西先生…寝起き最悪だけどおはようございます。……なんか寒いんだけど…ってうおお?!!なんで全裸なんですか僕!!?!
「君だけじゃありませんよ?」
うああああー!!なんでセンセも全裸なんですかー!?!!
「高屋敷君たら…見かけによらず激しいのですね…☆」
えええしかも僕が上?!予想外のパターンだ!!」
「いやまあ、何もしてないのですけれどね。………時間が無くて」
「時間があったらやってたんですか!?!」
「ええ、色々と」
「わーん!!」
「ふふ…君で遊ぶ方法は、まだまだ無限大ですよ」
「…え?」
「不安にならずとも私の想像力が消えない限り、高屋敷君とは相方でいるつもりです」
「安西先生…僕…先生にツッコむの頑張ります!センセの相方頑張りますようー!!」
「ありがとう御座います、高屋敷君。一緒に頑張りましょうね」
「うん!!」







「…まあ、普段あれだけ虐待を受けても遊びたがるとは、真性のマゾヒストですねぇ」
「ち、違いますよー!!僕はただセンセと遊びたいだけで…」
「無自覚ですか。随分と根が深い事で」
だから違うんですったらぁー!!

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