貴方ー私ー二人ー踊るーそしてー回りー出すのーまわるーまわるーまわるーまわるーまわるぅーー…♪

ガララ


こんにちは安西センセー」
「おや高屋敷君今日は。実は先日、名探偵コナンの【時計仕掛けの摩天楼】を観たのですけれど」
「なに見てんですかいい年こいて。【時計仕掛けのオレンジ】観てた方がキャラにあってますよ」
「で、犯人のキャラがなんだか髭紳士で面白かったので…」
「え?」
「爆弾作っちゃいました☆」
うわああああ!!!なにやってんだよ!?アニメの規制は必要だよやっぱり!!
「学校内のどこかに仕掛けてありますので、頑張って下さいね。コナン君」
「誰がコナンだ!!」
「えー…っと?いまが三時ですから…あと一時間半ですねぇ」
「帰っていい?」
「駄目です」
「…だよねー」
「さ、行きましょうか高屋敷君。レッツ校内爆弾探し☆」
「いやだあー!!僕死にたくない離してセンセ…うああああぁーー!!離して安西先生ー!!!








…で、高屋敷君によく似た兎がペットショップにいましてねぇ」
「はあ…(ああ、爆弾魔が隣で談笑してるっていうこの状況。意味解んない)」
「それにしても高屋敷君、爆弾を探してるのですか?さっきから見当違いな場所しか見ていませんけれど」
「探してるよ!生き延びたくて必死だよ!!ねえ何処にあるかヒントくらい教えてくださいよぅー!!」
「んー、右側」
「アバウトすぎますー!!」
「まあまあ高屋敷君落ち着いて、焦っては事を仕損じますよ」
「犯人が言わないでくださいよ!もう僕逃げるー!!」
「…へえ〜」
「え…な、なんですかその目…」
「いいえ別に?ただ君が他の人間が死んでも自分だけは生き残りたいという、利己的な人間だって事を知っただけですよ」
「?!…う…」
「逃げたいのならご自由にどうぞ。ですが、まあその場合…罪の重さは量りきれないでしょうけれど、ねえ」
「や、やめてください!!やりますから…やりますからもう精神攻撃やめてください!!もう精神病院入りたくないー!!」
「じゃあ心療内科で」
「かわんないよ!!(ガッ!!)あいだぁ!?(ドサ)
「おやおや…大丈夫ですか高屋敷君?よく転びますねえ君は」
「いったあー…もう!なにコレ?誰さまったくー…廊下に変なもん放置しないでよ……あれ?」


(…カッチコッチ、カッチコッチ、カッチコッチ、カッチコッチ……)


うあああああああーーーー!?!ばばば爆弾じゃないですかコレー?!
「廊下は右側を歩きましょうね高屋敷君。もちろん走っちゃ駄目ですよ☆」
「いや今どき誰が守ってんのか知らないけどねその決まり!?」
「さて、御目出度い事に爆弾も見つかりましたし…解体頑張って下さいね」
「待ってください僕爆弾解体の知識なんてないですー!!」
「んー…高屋敷君。君はPSの【鈴木爆発】はやった事がありますか?」
「ふえ?あのバカゲーの名作と言われる【鈴木爆発】ですか?ありますけど…」
「じゃあ十分ですね、はい工具。あと三十分ですよ」
うわあんムリー!!




「…どうです高屋敷君、調子の方は」
「う゛ー…なんとか最後までいきましたけどー…」
「へえ?上手じゃあありませんか。やり込んでたんですか?」
「そこそこー……ねえセンセー…このどどめ色と群青色のどっち切ればいいんですか?群青?」
「さあ…」
「…あれ、どこ行くの安西先生。なんで離れてくの」
「高屋敷君、その携帯ストラップ貰っても良いですか?形見にしたいので」
「もっと命を大事にしろよ!死なせない事を考えろよ!!」
「あはは。頑張って下さいな」
「ぐすっ…ふぇ……もういいです、センセなんか当てにしない…でも今離れてったんならこっちがハズレって事だから…」
「あ、私どっちがハズレか覚えてませんよ」
な!?
「爆発にも耐えられますしねぇ」
「人じゃねえー!!」
「まあ取り合えず、気合で頑張って下さいな」
「ふぁあーん!!死ぬのいやあーー!!
「さあホラ高屋敷君切りなさいどちらでも良いからホラ早く早く何なら私が手伝ってあげましょうねぇさあニッパーを握ってホラ」
「いやー!!部員に張り付いてテニスを教えるエロ顧問みたいな事しないでください!キャラ変ですよってか放して!!切りたくない!!」
「えーっ…と?確か【鈴木爆発】の最後のコードを切る時の決め台詞は…?」
「……『今から殺す。』」




(パチン)




「…」
「っー…!…!!
「………ちっ」
「ふえ?…あれ?爆発……しなかったの?」
「はぁー…」
「なんで残念そうなんですか?!喜んでよ!!」
「がっかりですよ高屋敷君。君は芸人根性と言うものが解かっていないのですねえ…」
「な、なんだか物凄く理不尽な事で怒られている気が」
「ところで…私爆弾の個数は言いましたっけ?」
「へ?」
「二個作ったのですけれど…」
「…」
「起爆力はそっちの方が上に設定していましてねえ」
っぎゃあああぁぁーー!!?!言って!お願い教えて?!どこ?どこにあるんですか安西先生ー!!?
「ですがもう残り三十秒を切っていますしねぇー…」
「いいから!三十秒でもちょっとは逃げられるからあ!!」
「えー…」
「早くしろよ!!どこにあるのさ?!」
「……裏側」
「え?」
「高屋敷君の心臓の…裏側ですよ」
「…え」



(…カッチコッチ、カッチコッチ………………)










カチン


























「…あ……ストラップ、貰いそこねちゃいましたねぇ〜…」


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