ガララ 「安西センセこんにちはー」 「ああ高屋敷君。来ていきなりなんですけれど、ちょっとそこまでお使いをして来てはくれませんか?」 「はえ?いいですよー。なんですか?」 「そこの窓から右手に花壇があるでしょう?その三番目に生えている草の根っこを引き抜いてきて欲しいのです」 「それだけ?」 「ええ」 「ふーん…わかりました、行ってきますねー(カララ…)」 「ああ、お行儀が悪いですよ高屋敷君、窓から出るだなんて…」 「お手伝いするんだから見逃してくださいよぅ」 「…ふふ、それもそうでしたねえ…ですが危ないですよ?この前も顔からおっこちて、ひどく泣いたじゃあありませんか」 「あぅ…」 「私が抱えて、降ろしてあげますよ。それなら君でも足を引っかけて転ばないでしょうからね?」 「そんな事しなくてもー…今回は気を付けますったら…」 「いけません。前もそう言って落ちたでしょう」 「…でも」 「念には念を…ですよ。痛いのは嫌でしょう?私だって怪我をした高屋敷君なんて可哀想で見てられませんものねぇ。 …さ、いらっしゃい?」 「…高屋敷君、面白いので黙っていたのですが… (『三番目ー……これ、かなあ?………んっしょ…んーっ…!』) 君に抜けと言ったその草、実は…… ((グギψョ∬キェエエ⊇√エ†エェфェェーЮー!!★!)『あぎゃああああああぁあぁぁぁーーー』!?!!) ……マンドラゴラだったんです。
…ふふっ」 |