今日は終業式の日です

うちの学校は二学期制なんです

学年の締めくくりという事で、先生方が僕たち生徒に色々と仕掛けてきました

まあ主に安西先生だったんだけど

式の最中に銃弾が飛び交うのはもちろん

スピーカーから毒ガスの噴出。なんていう斬新な攻撃もありました

大多数が死んだんですけど

一応僕は進路指導室にあった防毒マスクをちょっぱってきてたので

なんとかこうして、お外の新鮮な空気が吸えているという訳なんです



「わーい!何とか一年間生き延びられたー!!」
「…ちっ」
「あは♪センセの舌打ちも人生賛美の音色にしか聞こえませーん」
「まあ良いですよ、来年は色々としますからね」
「な…なにをされるんですか…?」
「ははは」
「き、気になる!!」
「大体高屋敷君、君は進級出来るのですか?」
「な!?あったりまえですよ!言っときますけど、僕そこまで成績悪くないですからね?!普通に勉強してたらちゃんと中の上くらい取れてるんですからー!!」
「はっ」
「なんで笑うんですか!?ホントですもんウソじゃないですよー!」
「勉教をしてもこの程度の人間しか製造できない、現代の教育機関が馬鹿らしく思えてしまいまして…ねえ」
「さり気なく僕を馬鹿にしてるじゃないですかー!酷すぎる!」
「いやですねえ、さり気無くなんてしていませんよ」
「否定をしろよ!僕を馬鹿にした事を否定しろよ」
「高屋敷君、存在されるとウザいので消えて下さいな」
「誰が存在を否定しろって言ったのさー!!わああーん!!」
「ああ、本当に良いお天気ですねえ…」
「ちょっと!聞いてるの安西センセー?!」
「おかしいですねえ、意外と疲れているのでしょうか…幻聴が聞こえてきます」
「え?ちょ、センセ…」
「どういう訳だかうっかり二人分お菓子を買っていますし…今日は早く休んだ方が良いですねえ〜」
「センセー無視しないでぇ!ねえったら!!」
「あー、体の感覚もおかしいですよ。右腕に何かがしがみついている様な感覚が…」
うわああん!!安西先生のバカー!!!




これは、来年は精神攻撃重視という、安西先生のメッセージなんでしょうか?

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