カララ

「こんにちは安西センセー。今日もいい天気ですよー」
「綺ー麗ななーみーだー色ーにー輝くー大切ーなーものをあげるわー…♪」
「あれ？ふっるい唄歌ってますねー。っていうか先生もうとうに貞操なんて守ってないじゃないですか」
「おや、言うものですねえ。私の何を知っていると言うのだか」
「だってホントだもん」
「体に教え込んであげましょうか？」
「そんな事言うのが証拠ですよー！この淫売！！」
「はしたないですよ高屋敷君」
「大体貞操は結婚まで大事にするものなんです、最近の開放的な風潮…なんて嘆かわしい！！」
「意外と古風な子ですねえ…まあその方が好みですよ」
「いや、先生の好みにあわせたくは無いけど…嫁かないし、嫁りませんよ？」
「そうですねえ、花嫁修業でもしましょうかねえ…」
「ああ、とうとう気が振れたんですね安西先生…お気の毒です」
「今から死ぬ君の方がお気の毒ですよ、ほら素っ首揃えて出しなさい」
「ギャー！冗談ですからクックリ刀しまってください！！」
「ああ、そういえば昨日ウェディングドレスを買ったのですけれど…」
「なんでまたそんなものを？」
「で、相談なのですが高屋敷君、着てくれませんか？」
「やだ！！」
「そうですか…じゃあどうしましょう…」
「どうしようもないと思うけど」
「……折角買ったのですがねえ…」
「あ…センセ、元気出して…」
「…」
「(わあ、背中に哀愁が)…あの、ちょっとだけなら僕着てもいい、ですけど…」
「本当ですか？」
「う、うん。だから元気出してくださいよう」
「…ふふふっ」
「え？」
「優しいですねえ高屋敷君は…そう言ってくれるのを待っていましたよ。女顔でも男に二言はありませんよねえ☆」
「うわああ！新しい強制の手法を使ってきたー！！」
「さあ着て下さいさあさあさあ！！」
「いやあああーーー！！！」

「初々しいですねぇ高屋敷君…よく似合っていますよ」
「…」
「どうしたのです？…いけませんよ、花嫁さんがそんな顔をしては」
「するわアホー！！」
「おやおや今度は暴れ出すとはねえ…ああ、マリッジブルーですね高屋敷君。大丈夫ですよ、不安がらなくても幸せにしてあげます。この私が☆」
「黙れこのイカれ教師屋！脱がせろ、いますぐ脱がせろ！！」
「そ、そんな…急に積極的になられると私としても…」
「赤くなるなよ！純情ぶるなよセクハラ教師のくせに！！妙なポジティブもやめろよ！！」
「じゃあこの場で凌辱しましょうか？」
「ごめんなさい言い過ぎました。純情ぶっててください」
「純白の花嫁を汚すのは男のロマンですねぇ〜。寵辱でも良いですよ？」
「謝りますから！謝りますからもうやめて安西先生ー！！」