おおブーネリ、あなーたの仕ごっとっはっなに〜♪


ガララ



こんにちは安西センセー♪」
「こんにちは高屋敷君。これはまたイカれたようにご機嫌ですねえ」
「それが、今回の学年末テストばっちりだったんです!こないだ先生が合宿で教えてくれた範囲が今回のテスト範囲だったんですよー。これで前回のテストも帳消しにしてお釣りが来ます♪」
「………ちっ」
「な!なんで舌打ちするんですかー?!いやなのかよ!?」
「ええ、嫌ですね。不愉快ったらありません」
「だからどうして…?」
「それは君が喜んでいる姿なんて見たく……いえ、君が進級してしまったら、卒業までの期間がまた短くなってしまうではありませんか。先生、高屋敷君と離れるのが悲しくて悲しくて☆」
「ああ、本音より建前の方が嫌な気分にさせられるのはどうしてなんだろう…」
「そして、そんなご機嫌な高屋敷君を虐めるのが私の務めですねえ」
「違うだろ?!僕の進路の手助けをするのが勤めじゃないですか」
「進路?そんなもの、死んでしまえばありませんよ」
「殺す気なんだ!!うああん!」
「おやおや、何を泣いているのです?泣いたって蜘蛛の糸は垂れてきませんよ」
「あうう、どうしてこんな生き地獄に!!」
「私個人の見解から言わせてもらうと路傍の石より無能な、不快な、憎悪の対象にしかならない高屋敷君。そんなに嘆く事はありませんよ?確かにこの世は生き地獄ですが、【地獄で仏】と言う言葉があるではありませんか」
「今の僕には【渡る世間は鬼ばかり】な気分ですよ!!この鬼!悪魔ー!!」
「ドラマじゃないですか」
「ほっといてください!もう、ちょっとは僕に優しく出来ないんですか?!」
「…ん?……高屋敷君に対する?優しさ?癒す?」
「いや…もういいです。そんなに疑問形が付くようじゃ…無いんでしょ?優しさなんて」
「手帳に写真挟んだりすれば優しさですか?」
「家族間でならそうでしょうけど、同性の他人からされたらちょっと…」
「では、たかいたかいしてあげましょうか?」
「いらない!!」
「…他界?」
「いやあー!!」
「あれも嫌これも嫌…我侭ですねえ〜?先生もう如何すればいいのか分かりません。ロボトミー手術でもやりましょうかねえ?」
「どれもイヤー!!」
「そう言われましても。君にあげるような優しさなんてYES/NO枕くらいしか思い付きませんよ」
「古いですよ。大体いつ使えってんですか」
「夜、寝る時に」
「ああ生々しい!!」
「私と一緒に☆」
「誰が使うか!!まず第一に要らないからね!?」
「あ、そうですね。腕枕の方が良いですよねえ〜」
「言ってない!言ってないよ!?」
「さあ高屋敷君、私の胸の中で眠るかそれとも死ぬか?どちらにします?」
「うわあいやあ!!どっちにしろイヤ!究極の選択にもほどがあるー!!…ああ、でもどっちかというなら…」
「あはは。君に選択権はありません、苦しんで逝きなさいな☆」
じゃあなんで聞いたん(ボゴギョグキ!!)ごっふぁああ!!?!


(…ドサ)




「……大丈夫ですよ高屋敷君?上手に剥製にしてあげますからねえ…本当に、君は抱き枕に丁度良い大きさですね……ふふふっ…」

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