ガララー…


「先生こんにちわー」
「おや、高屋敷君。退院おめでとう御座います」
「うん。ね、センセーお腹空きましたねー」
「いえ別に…」
「バカ!安西先生のおかちめんこ!!日本人なら察してください!!」
「…罵倒が滑稽なので怒りませんが…何をです?」
「もう、ホントに日本人なんですかー?僕が個人的にお腹が空いたって言ってるんです。センセのお腹は僕のお腹じゃないから知りませーん」
「我侭ですねえ…」
「お菓子!早くお菓子!!」
「ありませんよ、ちょうど切らしていまして」
「安西センセの薄らボケ!!」
「今のはイラつきましたねえ。そこに置いてあるペンチを取ってくれませんか?君の歯を抜いてあげましょう」
「わああごめんなさい!ちょっと調子こき過ぎましたー!!」
「まったくまったく…ほら、財布を貸してあげますから近くのコンビニで何か買ってきなさいな」
安西先生大好き!!
「…今日は何だかハイではありませんか高屋敷君?」
「はい!!…えへへ、ちょっと駄洒落を言ってみましたよー」
「死ねば良いですね」
「そんなに…?」
「おかしいですねえ…なんだか久しぶりに君のテンションについていけません。ので、早く私の視界から消えてくれませんか?」
「非道い…くすん、行ってきます…」
「はい行ってらっしゃい。馬鹿な物買うのではありませんよ」


カララ


「ただいま安西センセー♪一万円紙幣とゴールドどころかレアメタル級のカードしか入ってない財布を持ってる安西先生、お菓子買ってきましたよぉー」
「お帰りなさい、高屋敷君。随分とまあ沢山買い込んだものですねえ」
「他人のお金ですもん」
「お里が知れる発言をありがとう御座いますよ…うん?何ですこれは?」
「新しい【素敵な奥さん】。出てたから」
「…。これは?」
「牛乳。1リットルの三本、背が伸びますようにって」
「…」
「あれ?なんで牛乳パック開けるんですかー?」
「そんなに牛乳が好きなら浴びるほど飲みなさい。前にも言いましたが(ドボボ…)
「ぎゃああ冷たい!牛乳臭いー!!」
「やれやれ…見れば八割がお菓子以外ではありませんか。何の為に行ったのです」
タオルー!タオル下さいよ先生ー!!」
「君が買ってきた中にあるじゃありませんか…歯ブラシまで買って、何処へ小旅行に行くつもりなのですか」
「だって新しいの欲しかったんだもん。それに八割じゃないですよー。もうちょっとお菓子率多いですもん」
「へえ…例えば?」
「えっと、このハムとか」
「ハムがお菓子なんですか?」
「お菓子って言うか…おやつ?」
「ほー…ではこの冷凍のシュウマイは何でしょうかねえ」
「やだなあ、それもおやつですよセンセ」
「これはおかずと言うのですよ、脳足りんの高屋敷君。国語辞典を持っていないのですか?」
「イタいイタい!凍ってるからすっごい痛い!!シュウマイで叩かないで下さいよぉー!!」
「はー…何だか今日は疲れますねえ……ツッコみはやり慣れないと疲れますねぇ〜…」
「あうー…まだ痛いー…。もお、食べ物粗末にしちゃいけないんですよ先生!!」
「もう帰ってくれませんか高屋敷君?」

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