朝です、目覚めが最悪です


結局床で寝かされました。毛布はもらったけど


どうも合宿が始まってから人間とした扱われていない感じです


尊厳と引き換えに良い成績が手に入るのが、現代教育なのでしょうか?




「センセ、安西先生。起きてくださいようー、お腹空きましたよー…」
「…う…んー……」
「もう九時ですよ?ご飯食べましょうよ?」
「ん…そこら辺の食パン齧ってれば良いでしょうに…」
「そんな味気無い」
「………」
「あ、寝ちゃった。…最悪、低血圧ってこれだから……女装マニア。変態。サディスト。色事師。カニバリストのセクハラ暴力教師」
「裁判沙汰になりたいのですか?」
わああああ?!?起きてるんなら起きてるって言ってくださいよー!!」
「高屋敷君、私が聞いてなかったらそんな事を言っているのですか?いつも?」
「いいい言ってない言ってない!言える訳が無いですー!!だから腕をもぎ取ろうとしないでくださいい!!」
「…ちっ…君のせいで朝っぱらから目が覚めてしまったではないですか…」
「え…朝は目を覚ますものだと思いますけれど」
「ま、覚めてしまったものは仕方がありませんね〜。…着替えたら朝御飯作ってあげましょう、顔でも洗って待っていなさいな高屋敷君?」
「はーい」



「出来ましたよー高屋敷君」
「あ、はーい」
「ハムエッグには塩ですかソースですか?醤油もありますけれど」
「えっと、塩ください…あれ?!?お、お皿で食べていいんですか?!人用の食器で?!」」
「…思ったよりトラウマになってたみたいですねえ」
「わー幸せ。人間として扱われるのってこんなに幸せなんだ」
「不覚にも少し謝りたくなりますねぇ。謝りませんけれど」
「美味しいですよー安西センセー!!」
「それはそれは、良かったですね〜…」



「さて、高屋敷君との同棲生活も二日目になった訳ですが」
「してません、単なるテスト前の合宿です」
「まあまあ、ちゃんと学力はついているでしょう」
「それはありがたいですけど〜先生と長時間一緒に居ると身が持たないとかと言うか精神が削れるというかムニャムニャ…」
「そんなことよりお使いに言ってきてくれませんか?二人だとすぐに食料が無くなっちゃいますねえ〜」
「え?!外出ていいんですか?監禁状態なんじゃ…」
「いやですねぇ、気分転換にもなりますし外出くらいさせてあげますよ…はいこれ、お使いメモです」
「はーい。じゃ行ってきま…ってあぶねえー!!センセ首輪!首輪外してよ!!」
「何を言うのです、外す訳がないでしょう?」
「そっちこそ何を言うんですか?!」
「あ、メモに書き忘れましたけれど、荒縄と亀山ロウソクもお願いしますね☆」
この格好でそれを買うの!?

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