カララ




「安西センセー」
「高屋敷君。いらっしゃい、そうそう先日面白い魔道書が手に入りましてねえ…」
「い、いや、いいです。今日はちょっと顔出しに来ただけなんで」
「へえ?何か急ぎの用事でも?」
「っていうか、連休明けテストだからちょっとがんばろっかなあって」
「いい心掛けじゃないですか、頑張って下さいな」
「はーい、センセもお仕事頑張ってくださいね」



さってとー…
何の勉強からしよっかなあ?
やっぱり数学かな、苦手だしなー…


(ドガス!!)


あがあああ?!?あああ頭が!頭が鈍器で!!
「んー…意外としぶといですねえ…(ドゴオォ!!)
ぐぎゃあ!!あ…あぐう……(ドサ)








……
………はっ!?こ、ここはどこ?!

「あ、起きました?高屋敷君」
わー!やっぱり安西先生だ!!何考えてんですかいきなり道中で殴りかかってきて?!」
「いやあうたれ強かったですねえ〜、さすが毎日私の攻撃を受けているだけありますね」
「ちっとも嬉しくない!!ていうかここどこですか?」
「ん?私の自宅ですが」
「高校教師の給料でこんないい部屋に?!」
「それが、両親が買ってくれたんですよ。もう自立してるからと断ったんですがねえ〜…本当、いつまでも子離れの出来ない人達で…」
「先生いいとこのボンボンなんだ…い、いや!そんなことより僕を自宅に連れ込んで何をする気なんですか?!
「決まっているじゃあありませんか、勉強合宿ですよ」
「え」
「高屋敷君が珍しくやる気を出している事ですしねえ、私が手取り足取り腰取り教えてあげますよ」
「こ、腰?!」
「三日も休みがあれば全教科満点取らせてあげましょう」
「ホントですか!?殴られた頭はガンガンしますけれどその点には感謝します!ありがとー安西先生!!」
「ふふっ、その意気です…それではこれを着けて下さいな」
「え?これって首輪…と鎖…」
「合宿中、一歩も外には出しませんよ☆」
いやああアアァー!!やっぱ帰してくださいーーー!!!

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