キュイー…ン…ガーン!…ズガーン…!!……

「安西先生は行かないんですか?」

ドゴシュ、ガシュウウゥ……ドゴン!!……

「どこへです?」

ズガガガガガ…ボゴヒュウ……ベシャリ!……

「どこって…校門前って言うか、戦場って言うか…に」

…ヒギャあ?!アガっ……ドチャ……

「私が行くまでも無いですよ。それにこれも勉強です、良いゲリラ戦の練習になりますねえ…」

ドゴォオオオオオン!!…


「…あ……また一人死んだ…」

ドスッ!!…ド…グチュウ……

「生徒がですか?」

あぐああ?!!あ…げはァッ!……

「いえ、ヤクザの方が……あ、いや、今生徒が一人死にました…」

ドガアアーン……チュイイイイ…ン……

「おやおや、だらしが無いですねえ?」

ドガラタタタタタ…!ズゴオー…ン……

「……会長強いなあ…風紀委員長も…」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ…!!!……

「高屋敷君、あまり顔を出しては危ないですよ?こっちいらっしゃい」

ドヅシュ!パアアァン……

「ん…はーい」

ドンドンドン…キュイン……

「それにしても、相手もなかなかやりますねえ〜?屍が累々ですよ」

…グギャアアアア?!……

「また掃除しなくちゃいけないんですね」

うごアアァあ…!へぐァ!!?……

「……そうだ、死体は花壇に埋めて肥料にしましょう。人体はリン酸が豊富ですからねえ、きっと奇麗な花が咲きますよ?…クロッカスなんてどうですか?」

ズドォオ……オ…ン…!!……

「うん…いいと思いますよ」

ぐちゃ…びしゃ…!……

「ふふっ、園芸部員が喜びますよ?肥料代は結構部費の割合を占めますからねえ〜。毎月の肥料代が浮きますね」

………ガシャン…カチャ……

「毎月って言うか、毎日人が死にますもんね、この学校」

…………

「ええ、事欠きませんよ」

「……静かになってきましたね…」

「そうですねえ…」

「見てきていいですか?」

「いえ、私が見てきますよ。ちょっと待ってて下さいな」

「はーい」

「……ああ…」

「終わってますか?」

「ええ、奇麗なものです…地面に紅い花が咲いてますよ」

「ふーん……ホントだ、綺麗さっぱりヤクザが全滅」

「…薔薇が残ってますねえ…来年はきっともっと真っ赤に咲くでしょうね?」

「チューリップもちょっと残ってますよ…来年は赤いのしか咲かないのかなあ…?」




「……高屋敷君?」

「んー…?なんですか?」

「なんだか、君が可哀想になってきましたよ」

「…うん…」


 BACK