「こんにちわぁ安西センセー!!」
「こんにちは高屋敷君、随分ご機嫌ですねえ?」
「えへへそれがねー、見て見てラブレターもらっちゃったのー♪下駄箱に入ってたですよぅ!」
「!?いけません高屋敷君!!」
「あいだぁー!?!ななななに叩き落としてんの?!」
「きっと君が封を切ろうとした瞬間、貼り付けられていた剃刀が鮮血を噴き出させるのです。そうに決まっています


「僕はアンタみたいにデンジャーな恋愛してないよ!!一緒にすんな!」
「では、恐らく悪戯でしょう…開けたらがっかりしますよ、捨てましょうね」
「なんでそんな頑なに手紙を手放させたがるの?!…あ、わかったー非モテだった僕がモテになるのが悔しいんでしょ」
「ええ、だって君を愛していますから、嫉妬してしまいます」
「手を握りながら変なこと言うなっ!!」
「変ではありません、恋ですよ」
「上手いことも言わなくていいよ」
「そうですか」
「もう先生キモいし邪魔だからあっち行ってて、一人で読むからー」
「はあ」
「…わ、丸文字のギャル文字……えーとなになに……『高屋敷君のコト、ずっと前からイイなって思ってました!

(*^_^*)。高屋敷君可愛いし、もう彼女とかいちゃったり?…」
「想われてるじゃありませんか」
「…『もしかして彼氏かな?(・・;)』…なに考えてんのこの人」

「君はそういう顔なのですよ」
「………『スキンケアにはなに使ってる?』ってやってないよそんなの!アホか!!」
「女の子ですもの、高屋敷君のつるつるお肌が気になるのですよ」
「しかもだんだん字が丸文字じゃなくなってくし…なんか読むのやんなってきた……えと『ところで今日のパンツは

何色ですか?』舐めてんのかこのアマァ!?!
「おやおや、ブチ切れましたねえ高屋敷君」
「当たり前だこんな安西先生みたいな変態女子いくら僕が非モテでも……あれ?」
「ん?」
「…あれ……この手紙、丸文字じゃない後半の字って、どこかで…まさか……?!」
「バレてしまいましたか。その通り、私が書いたのです」
テメー!!いたいけな非モテからかって楽しいのかコラー!?!」
「大変楽しかったですねぇ」
「バカバカバカ!!センセのバカー!!」
「そんなに怒らないで下さいな高屋敷君…」
「怒るに決まってるじゃんか!!……うう、いいよもう…どうせ僕は非モテだよ、ラブレターなんて貰いませんよー

だ…」
「落ち込んではいけませんよ」
「うるさい!!老若男女脊椎動物モテ男のセンセには誰にも好きになってもらえない僕の気持ちなんて解かんないよ!!」
「…私がいるじゃありませんか、高屋敷君…私は君のことが好きですよ?」
「…」
「私は高屋敷君のことが好きです…一目見た時からずっと、君の事だけを愛してきました」
「…安西先生…!」
「高屋敷君…」








って寄るんじゃねえこのクソセクハラ教師ー!!ボタンの一個でも外してみろPTAに駆け込んでやるからな!!」
「ちっ…また今回も落とし損ねましたか…」
「だから人を面白半分に男色に引き込もうとするのやめてって言ってるじゃんか!?マトモな趣味は無いのかアンタ?!」
「もう少し口説きの台詞を長くした方が良かったのでしょうか…しかし口の中に砂が湧いてきてあれ以上言えそうにありませんでしたし…」
「…そんな嫌なのにどうしてやるの」
「趣味だからです」
「やめろよ気色悪い!!」
「…次は作戦ナンバー82でいってみますかね」
「やめろー!ホントにもうそういうの幾つ用意してるんだよ!?」
「大丈夫ですよ高屋敷君、私は君を落とす為の方法など無限に思い付けます。いつか必ずモノにしてあげますからね☆」
余計なことをするな変態教師がぁー!!

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