「高屋敷君、高屋敷君!着きましたよー起きて下さい」
「…へ…わあ!?生きてる?!
「まったく、途中で眠るなんて…運転してる先生をいたわる気持ちが無いんですか君には?」
「いや、自分の命をいたわるので精一杯でし(ガチャ)たよ…ていうか(バタム)寝たんじゃないです、気絶したんですよ!!」
「いいから荷物降ろして下さい。ほら出て出て!」
「もう外に…ホント人の話し聞かないなあ安西先生は…」

「へー!!おっきい旅館じゃないですかセンセー!!」
「親戚の経営してる所なんです。フロント行って来ますから、ちょっと待ってて下さいね」
「(本当、どんなコネを持ってるんだろう…)」

「カギ貰ってきましたよ、高屋敷君」
「あー遅かったですね…ってなんですか先生その女装?!!」
「だって男二人で旅行なんてムサいですし。この方がしっぽり温泉って感じじゃないですか☆」
「イヤだーーー!似合ってるのがもっとイヤだーーー!!止めてください脱いでください安西センセー!!!」
「駄目ですよ高屋敷君、そういう事は部屋に行ってからです☆」
こんな先生イヤだーーーー!!!

「あ、この部屋ですね、カギ開けるからちょっと待ってて下さいね」
「そんなことよりどうして僕が全部荷物を持ってるんですか?!」
「男の子なんだから頑張ってくださいよ、だらしないですねえ」
「先生も男です!」
「こんな美人捕まえて何言ってんですか。ほら入って入って」
「ああ…なんでこんな事に…これどこに置けば?」
「そこら辺おいといて下さい、私これから化粧直すので邪魔しないで下さいね」
「適当な!てか止めてください!!」
「良いじゃないですか、連れが美人の方が気分良いでしょう?」
「全然良くないです…もう、どうすりゃ止めてくれるんですか?」
「そうですねえ…あ、じゃあ高屋敷君が女装して下さい」
「なっ?!何を言い出すんですか!?」
「あはは、いやあ面白そうですねえー。高屋敷君ちょっとこっち来て下さい」
イヤぁーーーー!!!!
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