ダダダダ…バーン!!
「安西先生!!推薦入学がしたいです!!」
「今ハンドクリーム塗ってるんです、静かにしてください」
「いや聞いてくださいよ!?進路指導員のくせに!可愛い生徒が言ってるんですよ?!」
「いいから明日にしてください、顔にハンドクリーム塗りますよ?」
「失礼しました!!」


ガララ
「安西先生ー」
「ん?ああ昨日の…誰ですか?」
「一年の高屋敷です」
「高屋敷君、ですか。え〜となんでしたっけ、推薦がどうとか…」
「そう!それですよ!お願いします安西先生!!推薦入学したいです!!」
「へえ、そうなんですか」
「はい、だって推薦なら入試を受けなくて良いんですよね?!」
「ああ、そうらしいですねえ」
「僕本番に弱くて…ここの滑り止めの高校に入るのもすげえ苦労したんです…」
「なるほど、それはそれは」
「先生練りケシで遊ぶのやめて下さいよ!!つーか聞いてくださいよ!!」
「だって君の話を聴くより練りケシを引っ張ったり縮めたり手のひらで押しつぶしたり伸ばしたり丸めたり冷やしたり型とったりストーブであぶったりした方が楽しいじゃないですか」
「いや、いい年こいてあんた小学生か!!仮にも教師でしょう?!」
「しかたないですねー。つまり高屋敷君、君は推薦入学がしたいと」
「はい!!」
「わかりました、ではこれから毎日放課後にこの進路指導室に来てください。私が推薦に向けてのノウハウを教えてあげましょう」
「あ、安西先生…ありがとう御座います!!」
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