「じゃ、高屋敷君、16ページの2行目から読んで下さいな」
「…『んぅ……あ、あんっ!?や…ダ…ダメです安西センセぇ!!恥ずかしいからぁ!!』」
「『クス…どうしてです?可愛いですよ高屋敷君…ホラ、もっとよく見せて…』」
「『か…可愛くなんか…』って

やってられっかこんなもんをヲヲオオオおおおお!!!
「あー煩い…やっと大人しく台本を読んだかと思えばコレですからねえ…嫌になっちゃいますよ」
「いやそりゃこっちの台詞ですよ!?」
「え?こんな台詞台本に載ってませんよ?」
「そうじゃないよ!!」
「だから五月蝿いですってば…かったるいですねえー?これ位演技して下さいよ」
「こ、これ位って…大体何ですかこの台本?まさか先生が書いたんじゃないですよねー?」
「ああ、病オーナーですよ」
「アイツかよ!!目的は何だ?!!」
「【…ネタが無いならエロブログにすれば良いじゃない】…ですって」
「メチャクチャ言ってる!!」
「まあ実際エロには人が集まりますよ。雨風呂の上位ランキングを見て御覧なさい、愛欲肉欲食欲…ダイエットやらなにやら、人間の欲望は深いですねえ〜」
「いやだからって…無理に決まってるじゃないですか……僕が女の子ならともかく」
「…最近はやおいを好む男性も多いようですよ?同人サイトのTOP前警告ページから«男性入室禁止»が消える日も近いかもしれませんねぇ〜」
「ちょ、ちょっと、何で詳しいんですかそんな事に」
「仕事で少々。…まあ私とてこんな事やりたくありません、男性を口説くなんて仕事で十分辟易してます。これ以上不快な思いはしたくありませんね」
「教師とどっちが本業なんですかっつーか何ですかその仕事?」
「んー…どれでしょうねえ?」
「他にもあるのかぁ…」
「もう、あまり人のプライバシーに突っ込まないで下さい。やれやれ、オーナーもいい加減スランプが終わればこんな目に会わないのですけれどねえ…」
「でも出ないもんは出ないですよねー」

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