「…ん、こんなところですか…。眼の焦点の合っていない高屋敷君、ご苦労様。おかげで予定より随分早くお掃除終了ですよ」
「ハイ。お褒めの言葉ありがとう御座います安西先生様。先生の喜びは僕の喜びです」
「素直で良い子ですねえ〜…先生とっても嬉しいです。ご褒美に飴あげましょうね」
「ハイ。ありがとう御座います偉大なる安西将軍様。愚かなる僕にお恵み下さるとは、将軍様の威光は世の隅々まで照らされていることでしょう」
「もう十二時で暗いですけれど…一人で帰れますか?」
「ハイ。もちろんです安西閣下。閣下のお手を煩わせる必要はありません」
「そうですか?…では、誰に声をかけられてもついて行っちゃいけませんよ高屋敷君?」
「ハイ。僕をお導き頂けるのは安西尊師のみ、他の愚かなる下賎の者共の言葉など、聴く位なら耳を削ぎ取ります」
「その調子なら大丈夫ですね。それでは、さようなら高屋敷君。また週明けに」
「ハイ。またその御姿を拝められるとは光栄ですこの世の唯一神なる安西神様。なんて穢れている世界なんだろう、浄化しなくちゃ。さようなら安西神様」
「気をつけて帰って下さいねー…













……まあ、三日もすれば解けますし。放って置いても良いですね」

BACK