「うう…もーやだもーやだ…血がこびり付いて取れないよこの審問椅子!!」
「使い込んでますからねえ」
「?先生なんで審問椅子二つあるんですか?」
「ん?ああ…今高屋敷君が磨いている方は全体的に棘が密集しているでしょう?そのタイプだと体圧が分散されて、大した痛みを与えないんです。つまりは威圧用ですねえ〜。で、こちらのタイプはまばらに棘が生えていて、実際に使う用です。棘の材質には腕部分にこだわりの国産竹を使用、その他は鉄製ですよ。まあ針の長さはそんなに長くはありません、致命傷を与えず針が傷口を押さえて出血量も少なめなので、比較的初心者の拷問者向け拷問器具ですね。…試してみます?」
やんねーよ!!聞いてるだけで全身が痛い!!」
「あっはは。冗談に決まってるじゃありませんか」
なら手を離してくださいよ!
「だから、大丈夫ですよ



…高屋敷君の奇麗な白皙の肌を傷付ける訳が無いでしょう…?
「ヒィっ!?ちょ、や…く、頸撫で上げないでくださ…っ!!」
「ふふふ…そうですね、この【バタ屋の娘】なんてどうですか?ご覧の通り、蝶番式の箱に被拷問者をうずくまらせて固定する器具なんですよ……
人間の体というものはですねえ高屋敷君?長時間同じ姿勢をとっていると筋肉の緊張による痙攣・神経の壊死を引き起こして死に至るんです。外傷は一切残りませんからねえ〜


…剥製にするには、最適ですね?」
「あ、ああ…ああああああああああああ………」
「おやおや、足がふらついていますけれど…気を失いそうですか?……ふふ、倒れても良いですよ。意識を失った相手ほど、拘束しやすいものは無いですからねえ…」
「!…!!………!!!





(…ドサ)

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