ガララ



「安西センセ、こんにちはー」
「ああ高屋敷君丁度よかった、少しお手伝いをお願いしたいのですが」
「なんですかー?やれる事ならやりますよ」
「学校の地下に拷問室があるのは知っていますよね?」
「は、はあ…」
「そこの拷問道具の手入れをお願いしたいのですが」
やだ!絶対いやですー!!
「拷問を受ける側に必要なのは忍耐力
 拷問を掛ける側に必要なのは想像力。なんですよ高屋敷君?」
「…それを聞いてどうすればいいんですか?」
「まあ何が言いたいかというと『大人しく手伝え、さもなきゃ殺す。』ですけれど」
「……手伝います…」



「安西先生、僕やっぱり行くのやなんですけど…」
「え、よく聞こえませんでした。殺してくれって?」
違う!!あんな血生臭い所いくのイヤですよおー!どうせ『正常に作動するかどうかテストしてみましょう☆』とか言って僕の事鉄の処女にぶち込んだりするんでしょ!?」
「な…オチを言うんじゃありませんよ!考え直しじゃないですか!!」
やっぱりそのつもりだったのかよ!って言うかオチってなに?!」
「っあ〜…面倒くさいですねえ…どうしてくれるんですか、オチ考えるのは苦手なんですよ?」
「だからオチって何の話しですか?!」
「やれやれ…仕方が無いですね、高屋敷君を拷問に掛けながら考え直しますか…」
いやあああ!離してくださいいいーーー!!!


―地下6階【拷問・監禁室】―


「やだやだやだ!僕帰るー!!」
「往生際が悪いですよ高屋敷君、暴れた所で逃がしはしませんから無駄ですよ」
だってだって死ぬもの!殺されるもの!!」
「簡単には死ねませんし、殺しませんよ」
うわー!!
「ああ煩い…まあ人手は入り用なんですから、現世で最後の人助けだと思って…ねえ?」
「そうですね、モップどこですか」
「?!何をいきなり冷静になってるんです?」
「話進みませんし」
「…ま、良い心掛けというか何と言うか…向こうの用具入れに入ってますから」
「はーい…あ、安西先生バケツに水が欲しいんですけど…」
「そこに蛇口がありますよ。被拷問者に大量の水を飲ませたりする用の蛇口が
用途まで言わなくていいよ!!やっぱり帰るー!!

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