ガララ



「こんにちは安西センセー…ってうわあ何これ!!」
「ハピバースデイ高屋敷君☆また一つ死に近づく老化おめでとう御座います、ふふふ…☆」
「な!ムッカつくう〜!何ですかそのテンション!!」
「いやぁ〜これで君もめでたく十六歳になって結婚できるようになったかと思うと…ねえ?
僕男だから十八まで無理ですー!!肩つかまないで!!」
「まあまあ、大人しくケーキでも食べて下さいな。チーズケーキ好きでしたでしょう?」
「えー…なんか入ってんじゃないでしょうねー?」
「入っていませんよ失敬な…さ、どうぞ」



「そういえば…君と同じ誕生日に幸恵さんって方がいたんですけど…今頃何してるんでしょうねえ?」
「元カノですか?客ですか?」
「んー…両方ってとこですね。最後に合ったのは二年前のこの日ですよ」
「え〜?誕生日に別れたんですか〜?最低ぇ〜」
「いえいえ、誕生日に合う約束はしてたんですけど、会うメリットが見つからないのですっぽかしたんです。

そうしたら包丁持って自宅に乗り込んできちゃいましてね〜

…彼女、今は獄中ですよ」
「ななななななな!!極悪人にも程ってもんがありますよ安西先生!?どうやったらそんなにのめり込ませられるんですか?!」
「あはは。惚れるのが悪いんですよ」
「最っ低ー…こんな人と同じ性別なんて考えたくも無い
「なかなか言うようになりましたねえ〜?口ばかり達者になって、頭の方はどうなんですか?」
「先生みたいに性格悪いより頭悪い方がマシなんじゃないですかー?」
「…やっぱり頭は悪いみたいですねえ…高屋敷君、ちょっとこっちいらっしゃい」
「え?なんで……うわああああ!!その手に持ってるガラスの灰皿は何ですかあ!!?
「ははは、誕生日が命日なんて笑えますねえ☆」
ぎゃあああああああ!!!

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