やれやれ、夏休みが終わってまた学校が始まっちゃいました


ロクな事がない学校なのに、なんで僕は律儀に通学してるんだろう…


って言うかなんで入学したんだっけ?


まあ…考えた所で、卒業までは退学も出来ないみたいだし…


死の覚悟をしておく位しかできないんだけれど






「諦めたらそこで人生終了ですよ高屋敷君☆」
「わあ、久しぶりのスラダンネタにビックリですよ安西先生」
「ツッコミ所が違うでしょう。普通なら突然出てきた事にツッコむでしょうに」
「僕もやっとこっかなあ。安西先生…推薦入学がしたいです…」
「知ってますけどね」
「一応、忘れられないようにと思って」
「スラムダンクは良いですよねえ〜、バカボンドも良いですけれど、やっぱりスラダンの方が面白いですね」
「あれほど熱くなれるスポーツ漫画は他にないです」
「そういえば…古い話題になりますけれど、コミック販売数一億冊感謝記念【スラムダンク1億冊ありがとうファイナル】に、廃校になった学校の23の教室黒板に第一部終了十日後のショートコミックを書いたものが一般公開されていたそうですね。一部分だけならば雑誌に写真で掲載されていましたよ」
「へー!」
「ですが、私は見ていません」
「あたかも見たかのように語ったのに?!」
「ここは北海道ですよ?神奈川県三浦市崎高校なんて行けませんよ」
「ああ…先生が。じゃなくてですか…」
「雑誌は見ましたけれどねえ…流し読みです、借り物でしたのでね」
「でも確かポストカードにして売ってるんですよね」
「物凄く横長で、定型外以外の何物でもありませんけれどね」
「ホントこれ…一枚だけ送られても困るなあ…」
「他の所が分かりませんからね、続きが気になる事この上ありませんねえ〜」
「終わりといえば、最終話の晴子さんの書き込みっぷりは凄かったですねー」
「ああ…愛情が篭もってましたねえ…主線が一切無かったはずですが、どうやったらあんなに…」
「でも僕、本当の最後の最後の話がよくわかんないんですよー」
「?なにがです?」
「最後の方って、療養中の花道が晴子さんの手紙を読んでるでしょ?その手紙の中で流川が海外に行ってるって書いてるのに、なんで日本でロードワークしてて、なおかつ手紙読んでる花道に会ってるんですか?」
「あー…先生もそれが最大の疑問ですよ、どうしてでしょうねえー」
「でも別に他の読者の人は疑問に思ってないみたいだし…僕バカなのかな?」
「抽象的な描写なんじゃないですか?」
「うーん…」
「まあ、良いじゃないですか。最後に最大の疑問が残るとしても、スラムダンクは素晴らしい漫画ですよ☆」
「ですよねー♪…あ、そうだ、もう一個気になる事があるんですよ」
「ん?」
「第二部っていつ始まるんですか?」
「それは言っちゃいけない事になってるんですよ…」

BACK