うう…



ここどこ?あれから何時間たったの?


暗いし狭いし…気失う前何があったんだっけ?


確か…安西先生に紐で繋がれて投げこまれて…丸いでかいギザギザしたのがいっぱいついてる穴に飲まれた(むしろ食べられた)のは覚えて…


じゃあここは涅槃?ニルヴァーナ?


(ザクシュ!!)


あいだぁーー!?なに?なになに?!(ギリリ…ジッ!ジジジジジジ…)うわああ涅槃が!涅槃が匕首で切り裂かれていく!!」

グパァ

「あー良かったですねえ高屋敷君、まだ溶けてませんでしたか」
わー!悪魔が!鬼が!!じゃあ僕は地獄行きに!!?」
「腹立たしい子ですねえ…言っておきますけど、君はまだ死んでませんよ」
「へ?うそだあーだって目の前に悪魔が…(サク痛い!ごめんなさい!!」
「まったく…ほら出てきなさい」
「え、涅槃から?」
「だから死んでいないと」
「じゃあここはどこ?母のお腹の中?子宮?」
「まあある意味胎内ではありますが…ホオジロザメの胃の中ですよ」
「な!?どおりで体がピリピリすると!!」
「早くしないと溶けますよ」
「うわーん!出して出して安西センセー!!」
「だからさっきから出てこいと言っていたでしょうに……よいしょっ…と」
「うわああ…なんか全身ぬるぬるするぅ…主に血で」
「まさに出産ですねえ」
「生々しいこと言わないでくださいよ!ああもう体育祭を思い出しちゃった」
「まあ今回は餌でしたけどね〜」
「餌!?僕餌に使われたの!!」
「久しぶりで楽しかったですよ、鮫の一本釣り」
「前もやったことあるんですか…」
「…さて、無事生まれ変えれたことですし…帰りましょうか!」
「僕はそんなつもりで来たんじゃないのに!」
「まあ良いじゃないですか、さっさと帰りましょう?君はノーパンで、ね☆」
言わないでくださいってば!!

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