「…あれ?僕なんで安西先生と二人で買い物してるんですか?」
「何言ってるんですか、君がデートしてくれなきゃ死んでやるっていうから付き合ってあげてるんでしょう」
「え、言ってない、言って無いですよそんなの」
「まあどうでも良いじゃないですか」
「いやあ…僕の名誉に関わるんだけど…」
「そんな事よりほら、ペットショップですよ高屋敷君?」
「うわぁホントだ!!可愛い!!ちょっと見ていきましょうセンセー!!」
「はいはい……ふふっ、単純で助かりますねぇ〜」


「わー和む!和みますね!!」
「おや、あのウサギなんか亡きぴょん太君そっくりですねぇ」
「…。あ、ほらハムですよ!ハムスターですよ!!可愛い!!小さい!!」
「本当ですねぇ、親指サイズで…これは佃煮にすれば…」
「…」
「あのチワワはフライにしたら美味しそうですね〜」
ちょっと!何言ってんですか!!」
「ん?ああ、天ぷらの方が良かったですねぇ、うっかりうっかり☆」
「僕がそんな事言いたいわけじゃない事分かるでしょ!!やめてくださいよもう!何かと言ったら食べる食べるってうるさい!!」
「そんな事言われましてもねえ…私のペットで、私の血肉にならなかった小動物なんていませんよ?」
「…ペットに愛着無いんですか」
「ありますよ?無かったら休日潰してまで構ってあげませんよ」
「え?!それ僕の事!?僕ペット扱いだったんですか?!?」
「小動物系が何を言うんですか。ペット扱いじゃありません、ペットです」
わーん!!
…あれ?え、ペット?じゃあまさか僕も食べ…?!!」
「まあ、覚悟しておいて損は無いですよねえー?」
「イヤアアァァ!!どっちですか?!どっちの意味で食われるんですか僕は!!
「んー…両方?」
いやああアアーー!!!

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