「安西先生ーこんにちはー」 「高屋敷君。丁度良かった、君、今年で幾つですか?」 「へ?十六ですけど11月頃には。結婚ならしませんよ?」 「男子は十八からです。…という事は今は十六歳ですか……それだけ生きれば十分ですね、候補に入れときましょう」 「何の候補だよ?!人生の半分も生きてない高校生達に何をするつもりなんですか!?」 「何って…大丈夫、ちょっと心臓が止まるだけですから☆」 「どうしてそれが大丈夫なんですか!!警察屋さーん!!」 「…嫌ですか?」 「イヤですよ!!」 「そうですか…なら誰にしましょうか……2−Aの室橋…この子ならいなくなっても…」 「(犯罪の匂いが!!)な、何をするつもりなんですか安西先生!!っていうかこの学校はどうなってるんですかぁ?!!」 「高屋敷君…自ら生n…いや、供物に志願するとは…なんて学校思いの生徒なんでしょう。先生感動しちゃいました」 「してない!志願してないですよ!?ほ、ほら安西先生!ツッコミの僕がいなくなったらボケの先生は動けないでしょ?!」 「君の代わりなんて幾らでもいますよ」 「ありえねえーーーー!!!命を賭けてツッコんで相方を務めてるのに!!うはーーーん!!!」 「ああ煩い子ですねえ…供物の話です。供物の」 「ああなんだ、生贄の」 「供物」 「…ああなんだ、供物の」 「今までは体育祭等の事故者で間に合ってたのですが…もうそろそろ有効期限切れですからねえ…急がなくては」 「事故者って言うか、犠牲者の方が近いですよ…何の有効期限なんですか?」 「え?…ああ、パスポートですよ」 「ウソだ!!人命が必要なパスポートなんてウソだ!!」 「余計な詮索は命を縮めますよ高屋敷君?」 「お…お気遣いありがとうございます……」 |