チクショウ、もう安西先生の姿が見えません

なんだよあの足の速さ、人間じゃないよ

って言うか、周りに人がいないです、もう迷ったみたいです

まあ全員迷ってるんだと思いますけど…あはは




それにしても最初のチェックポイント、緑色の首吊り死体って…服が?体表が?




…うう、樹海ってホントにどこもおんなじに見えます

こんな薄暗い中で死体探しなんてイヤです

もうおうちに帰してください

「おや、高屋敷君じゃないですか」
ひゃん?!あ、安西先生!?先頭走ってたんじゃないんですか?!!」
「いやあ、ちょっと迷っちゃいましてねえ。ふふっ…」
なんだよもう!!着いて行っても無駄だったのかよ!!」
「当たり前じゃないですか、富士の樹海は迷うものです」
「何を堂々と…」
「そんな事より、第一チェックポイントは見つかりましたか?」
「え…まだですけど…あんまり探したくないって言うか…」
「ふふふ、どうせそんな事だと思ってましたよ…それじゃ、一緒に探しましょうか高屋敷君?」
ありがたいようなありがたくないようなー!!」
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