そんな訳で僕は第一走者です。あーやってらんない

まあとりあえず仕掛けは無いみたいだしがんば

〖リレー選手のみなさんに連絡です…競技開始三十秒後に魔獣・ケルベロスが放たれますので…〗

安西コラーーー!!!
「呼びましたかー高屋敷くーん?!」
呼びましたかじゃねええ!!アンタこの競技何も無いって言ったじゃん!!」
「あっはっは。罠が仕掛けてないって言っただけですよーー!追跡者がいないなんて言った覚えありませんねー!!」
地獄に落ちろぉーー!!!
「そのつもりでーす!!せいぜい頑張って下さいねーー!!」






はい、今必死ぶっこいて走ってます

今日何回目の命の覚悟かわかりませんが、もう駄目です

ああ神様、僕比較的悪いことしてないんでどうか天国に…

「高屋敷くーーん!?」
話しかけるな詐欺教師ー!!…ッハァ、ハァ…今、懺悔中で…ゴホッ!!
「もうすぐ後ろにいますよー!カサンドラがーー!!」
「知ってますよさっきから生暖かい息が…ハァッ、ハ…って言うか魔獣に可愛い名前付けないでくださいっ…」
「高屋敷くーん!止まってくださーい!!」
アホかあああ!!止まったら食われるじゃないですかあぁ!!
「騙されたと思って止まりなさい!どっちにしろ食われるんですからーー!!」
「騙される確立100%じゃないですかー!!」
…高屋敷君?
「…ハぁッ…止まります…」

ああ、血生臭い息が首筋にかかります

神様どうか僕比較的悪いことしてないん

(バク)

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