「アハハ♪僕もう出る競技ないんだ〜！！あとはもう全校リレーだけだから巻き込まれないようにしてたら生きて帰れる〜♪足遅くてよかった♪」
『おい高屋敷、うちのリレー選手死んだからお前出ろ』
「ええ？！！」





なんなんですか一体、僕が何したって言うんですか
全校リレーなんてあからさまに危険そうじゃないですか
大体内臓が潰れてる人間に全力で走れとか、わけわかんない
これってイジメですよね

「ねえ安西先生！？僕出るとこ出ちゃおっかなあ！！」
「まあ、残念ながら生きてご両親の顔を拝めてから法廷の事は考えて下さいな」
「けっ。どーせ無理ですよー、で？次はどんな罠仕掛けたんですか？地雷ですか毒ガスですかー？」
「…随分とやさぐれましたねえ…」
「やさぐれない方がおかしいですー」
「やれやれ、困った子ですねえ？…最後の競技ですからね、いい加減ネタも尽きました。特に罠は仕掛けてませんよ」
「え？ホント？！ってそんな訳あるもんか！！どうせ何か隠してるんでしょ〜？」
「高屋敷君…素直で良い子な君は何処に行ったんですか？……先生、とっても悲しいです…」
「う…だ、だって今までの競技見てたら…」
「信じて下さい、今回ばかりは罠なんて一つもありませんよ」
「ほ、ホントですか…？」
「神に誓って」
「信じていいんですね先生！！」
「私が今まで君に嘘をついた事がありますか？！」
「ありますいっぱい！！」
「…さ、もう始まりますよ」
「あ、ちょっと、なにうやむやにしようと」
「じゃ、観客席で応援してますからね☆」
「ね…ねえちょっと…あ……あーあ…」
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