「安西センセー!!やっと体育祭ですよー…うわっ!?ジャージだ!!意外に似合う!!」
「悪いですか。…もう着替えちゃったんですか?折角君の為にブルマを持ってきたんですけれど」
「いや着ませんよ!」
「そうですか…わざわざ君のサイズで取り寄せてもらったんですが…」
「…なんで僕のサイズ知ってんですか?」
「ははは」
「ちょっ?!なに笑ってんですか?!なんか不安になってきた!!」
「ふふっ、そんなに気にせずに。それよりもう開会式が始まりますから並んだ方が良いですよ」
「またはぐらかして…てか、先生この前大会中に墓場になるとか言ってましたよね?」
「まあ競技が始まらなくても、整列時刻に十秒遅れた生徒は殺しますけれどね」
じゃあ僕並ばなくちゃいけないんで!!先生また後で!!


『…と言う訳で、今年も伝統ある我が学院の体育祭は良い天気となりました。皆さんの日頃の行いが良いせいで、太陽も元気に顔を出していますね!!』
「(いやいま夜の八時なんですけど…って言うか)…安西センセ!!」
「…何ですか高屋敷君、いくら端に並んでいるからといって学校長の話途中に教師とお喋りとはねえ…」
「そんな事より僕前から気になってたんですけど、何で校長って黒いモヤかかってんですか?!」
「…ファッションなんじゃないですか」
ファッションて!!まず校長本体が見えてないのに!!」
『…ゴホン!…であるからして生徒諸君には…』
「…ホラ、睨んでるじゃないですか…」
「いや…だから表情なんて見えないですってば…なんで先生見えてんですか?」
「いいから静かになさい、次は殺されますよ?…おっと、次のルール説明は私がやるんでした。大人しくしてて下さいね高屋敷君?ツッコミなら後でゆっくり聞いてあげますから。では」
「あ、はい……



ツッコまなくちゃいけない内容なのか…」
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