ガララ

「安西先生ーこんにちわ〜…何見てんですか？」

「ん、高屋敷君でしたか、いらっしゃい。体育祭のプログラムですよ」

「そっか、そろそろでしたっけねー。競技なんでしたっけ？」

「騎馬戦・全校リレー・障害物競走…あとはまだ決まってませんが、この三つは決定ですね」

「ふーん・・・うちって学年対抗でしたっけ」

「ええ、教師チームもありますけれどね」

「そっかあ、学年対抗なんだ。道理で先輩たちが敵意を露わにしてると思いました、やる気十分って言うかむしろみんな殺気立ってて怖いですよ」

「そりゃあ二年生は去年の厳しさでやる気が出たでしょうし、三年生の皆さんはもう少しで卒業なんですからがんばりますよ。一年生は死に物狂いで戦わないと危ないですよ〜？」

「一年生だってやる気ありますよお！！…あれ、それより安西センセ？」

「何です？」

「このプログラム、開始時刻ＰＭ８：００からになってますよ？ＡＭの打ちミスじゃないですか？」

「いえいえ、それで良いんですよ」

「えええ？！何で夜にやるんですか！？」

「夜は墓場で運動会。って言うでしょう？」

「いやでもグラウンドは墓場じゃないですよ…？」

「大丈夫です、大会中に墓場になりますからね」

「……え゛？」