「…安西センセー…」 「何ですか高屋敷君?」 「いつまで隠れてなくちゃいけないんですか?もう十一時ですよぉ?」 「ん〜…まだ学校長のキョンシーが外をうろついてるんですよ。私のキョンシーはプールにあるんですけれどねえ…」 「プールに…夏が憂鬱になったじゃないですか…」 「いやいや、プールといっても地下にあるホルマリンプールですから」 「都市伝説かよ!!」 「シッ!!声が大きいですよ…ホラ、気付かれたじゃないですか」 「ギャー!!マジっすか?!」 「マジですよ。しょうがないですねぇー強行突破です。高屋敷君、これ持って下さい」 「え…これ釘バット…って先生は日本刀?!なんで生徒指導室にこんなものが?!」 「いいから急ぎますよ。とりあえず身を守れる程度にそれでぶん殴って下さい、地下室まで走りますから遅れないようにして下さいね。後ろに気を付けて」 ガチャ 「待ってくださいまだ心の準備がってうわー速っ!強っ!!待ってください安西先生ーーー!!!」 |