「や〜んローカ暗くてコワ〜イ。安西センセ、つかまっててイイ?
「…キッモ…」
「うぐあ…キッツイ…聞こえないように言われるといっそうキツイ…」
「馬鹿やってないで行きますよ?それとも置いていかれたいんですか」
ギャー!!待って下さい!っていうか進路指導室自体行きたくない!!なんか変なにおい漂ってきてるし!!」
「うっるさい子ですねぇ…残業で疲れてるって言ってるでしょう?そんなに先祖に会いたいんですか君は?」
「いえそんなでも無いです!大人しくします!!」

ガララ
「うっわあああ…何ですコレ?魔女が使うような大鍋に珍妙な液体がナミナミ…ってまさかコレにラー油を?!」
「そうですけど?」
「いやあもう何がなんだか…じゃあ僕もうお暇します」
「はい、さようなら高屋敷君」
「ってついて来てくださいよ!!僕の怖がりっぷりを舐めてるんですか先生!?」
「はいはい…まったく手のかかる…」

ザッザッザッザッザッザ………
「…安西先生?」
「はい?」
「あの人が歩いてるみたいな音なんですか?」
「…あー…マズいですねぇ〜時間切れですか。隠れますよ高屋敷君」
「え?え?何でです?」
「あの足音は全部キョンシーです」
キョンシィー?!
「実は学校長とどちらのキョンシーが優れているかで勝負してるんですよ」
学校で何してくれてんだあんたら?!!やっぱこのガッコおかしいよーーー!!」
「何って残業ですよ」
「仕事じゃないじゃん!趣味じゃんはっ!!まさか!!キョンシーで中国だからラー油を?!そうなんですか?!そうなんですね!?ねえ安西先せもがっ?!!
「はいはいそーですよ…いいからツッコミはその辺にして静かにして下さい。見つかったら君もキョンシーの仲間入りですよ?」

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