ガララ
「安西先生ーあれ寝てる。しょうがないなあ…よいしょ(ぎゅむ)あんざいセンセ…お・き・て♪」 「ん…うーん…駄目ですよ高屋敷君…昨日だってあんなに激しく愛し合ったじゃないですか…」 「ぼぶえぇぇぇ?!」 「なーんて嘘ですよ、起きてます」 「ななんだ脅かさないで下さい!あやうく区役所に結婚届けを取りに行く所でしたよ!」 「…そんな危ないネタ使わないで貰えますか?」 「安西先生が先にやったんです!」 「どっちかというと君だと思いますが。で、何の用ですか?」 「私を食べて貰いに♪」 「…おや、ハンドクリームの蓋が閉まってなかったですね」 「ぐっはあ無視しないで下さい!恥ずかしい!」 「で?」 「進路調査のプリント集まったんで持ってきました」 「ああそうですか、ご苦労様です。どれどれ…」 「今は安定職ブームっすからねーやっぱ公務員とか多いんですか?」 「うーんそうですねぇ…みなさん現実的で。もっと夢のある仕事を視野に入れて欲しいですね、ケーキ屋さんとか」 「小学生ですか」 「大統領とか」 「馬鹿な小学生ですか」 「いえ真面目な話ですよ高屋敷君、これくらい理想があったって良いんです。目標は高いところにないと意味が無いんですから」 「そりゃそうですけどー」 「それをなんですか公務員だなんて!すぐ目の前じゃないですか」 「最近は結構遠くに有りますよ」 「…いけませんね高屋敷君。君も安定職ブームに流されて夢を忘れています」 「えぇ!?そうですか?」 「はい、だからここは私が人肌脱いで高屋敷君の夢満載の将来を考えてあげますよ。進路指導員として!!」 「安西先生…珍しくまともな仕事を…」 「どうです?とても素敵な仕事でしょう?」 「はい!人を楽しませられるなんて素晴らしいですね!!」 「そうでしょう?先生高屋敷君にぴったりだと思います」 「うん…先生僕絶対になってみせる!僕将来ぞうさんになるんだ!!」 「高屋敷君にならできますよ☆」 |