ガララ


「安西先生…」
「おや高屋敷君。ずいぶん疲れた顔してますねえ…若いのに」
「そりゃあ連休中ずっと温泉でしたからね…それも安西先生と…」
「二日目の夜からずっと寝てたじゃないですか。わざわざ家まで送ってあげたんですから、感謝して下さいよ?」
「自分で睡眠薬飲ませたくせに!!おかげで頭がガンガンしてるんですよ!!」
「いやあ途中で君のおもりが面倒になって、だってかれこれ一ヶ月近くやってたんですよ?」
「一ヶ月?」
「いやいや、気にしないで下さい」
「安西センセー何か隠してませんか?」
「いいえ別に?まあコーヒーでもどうぞ」
「あ、ありがとうございます。先生はブラックなんですね、甘党なのに」
「コーヒーには余計な物を入れない方が香りが解りますから…君は入れすぎですよ」
「だって苦いじゃないですか。これ位砂糖入れないと飲めないです」
「高屋敷君、そのシュガーポットに入ってるの砂糖じゃなくて塩ですよ」
ブッハアアあぁ!!?それならそうと早く言って下さいよ!!マズッ!!」
「汚いですねぇー拭いておいて下さい」
「汚いのは先生の心です!」
「…死にたいですか?」
「ごめんなさい嘘つきました!!青空のような心です!!」
「どちらかというと月の無い夜空の方が嬉しいですけれどね…」
「そんな…暗黒じゃないですか…」
「褒めてもらえて嬉しいですよ」
「褒め言葉なのかよ!!」
「いいからはいどうぞ、雑巾です」
「何でそんな嬉しげなんですか…」
「そりゃあ君が地面に這いつくばってるのが見れると思うと…ねえ?」
「なにがねえですか!!この変態!!ドS!!」
「へえ…踏まれたいんですか?」
「ごめんなさい嘘つきました!!よっドM!!」
「余計ムカつきますよ。…ちょっとスパイクに履き替えてくるので、まだ拭かなくていいですよ」
ギャーーー!!謝ります!謝りますからやめてください安西センセー!!!」
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