ガララ



「センセこんにちわ〜♪」
「おやおや誰かと思えばマイスイートステューデント高屋敷君ではありませんか」
「安西先生大丈夫?色々と」
「ちょっと言ってみただけですよ…残念ですが、今日は仕事が多いので構ってあげられません」
「え〜?」
「えーじゃありません」
「むー…」
「むーでもありませんよ。良い子だから大人しくしていて下さいな」
「ねえ安西センセー?構ってくんないんだったらなんかオモチャないんですかー?退屈で退屈で、脳ミソ溶ろけそうです〜…」
「あー…戸棚の下段右に積み木セットが入っていますよ」
「積み木〜?何で高校生男子が積み木で遊ぶと思うんですかー?もっと良いのないんですか〜?」
「去勢しますよ」
わー!!カラフルですっごい楽しー♪
「さて…では、私は用がありますので少し出てきますよ」
「はーい。いってらっしゃーい」




しょうがないので一人で積み木してたんですけど、なんか変です

よく見ると角が無く全体的に丸まっちいので、全然組み上げる事ができないです

あまりの積みずらさに気絶しかけました

って言うか、なんか切なくなってきた

安西先生、まだ帰ってこないのかなあ?



(カララ)


「ただいま帰りましたよー…おやおや、何を泣いているのです高屋敷君?」
「うぇ…えっ…く……これイヤ、もういやあ〜…くすん……」
「ふふっ、それはそれは…やはり、かなりのストレスが溜まるものですねえ〜」
「?」
「まあ賽の河原の石積みと同じでしてねえ、積んでも積んでも崩れるこの不毛さが人の心を蝕むのですよ…」
そんな責め苦を負わされてたの?!僕に掛けてやる言葉が見つからない!!」
「あ、良いですねえそれ。完全に無音の状態に置いてみましょうか?自分の心臓の音で気が狂うかもしれませんね」
「何で僕がそんな拷問に?!」
「そうですねえ〜…完全に自我を壊して肉人形にでも」
なってたまるか!!そうなる前に舌噛んで死ぬわボケー!!」
「あー、うっかりしてました。バーギャグとボールギャグ、どちらを噛みたいですか?」
「どっちもいらないよ!叫びで苦痛を外に逃がせなくなったら僕はどうすりゃ良いのさ!?」
「その時はまあ…ご愁傷様☆」
どうして!!どうして僕はこの学校に入学しちゃったんだ?!
「三角木馬に乗った高屋敷君やら四肢切断された達者の高屋敷君やらを思うと、この胸が高鳴るのです。これが恋と言うものなのでしょうか☆」
やめろ体操のお兄さん的に爽やかに笑うなこの変態!サディスト教師!!」
「じゃ、今から痛いと言ったら殺しますよ」
「あれ…見えない。未来が見えないです先生」
「え、聞こえませんでした。なんですか、ウズ虫君?」
「わああん!!」
「泣いたら許してもらえるとでも思っているのですか?」
「えっくえっく…そういうつもりじゃありませんけど…ひっく」
「んー…まあ、君をここで殺すのは蟻を踏み潰すより簡単なのですけれど、いい加減死ぬのがオチなのは飽きましたしね」
「当たり前ですよ、何回死んだと思ってるのさ」
「そうだ、どこかに売り飛ばしましょう」
「えええー…同じくらいあんまりなオチじゃないですか…」
「そして三年後に偶然旅行に行った中国の奥地にある見せ物小屋で手足を落とされ目を抉られ歯を抜かれた高屋敷君と感動の再会☆」
ほんっとその都市伝説好きだな!!…あ、ちょ、なんですかその携帯誰を呼び出すつもりなの」
(ポポピ)……私です。十六の男を一人……ええ、今すぐ取りに来なさいな」
「もうホントどうしてそんなに裏の世界で顔が利くんですか教師の癖に!!」
「……あ、早かったですねえ。これです、ルートはどこでも良いので適当に売っぱらって下さい」
「え…だ、誰ですかこの黒服の人達……いやああああぁぁぁーーーーー!!?!


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