ガララ


「安西センセこんにち…ひっッくっ!!
「…?…何ですか、高屋敷君。変な音がしていますよ?壊れたのですか」
「変な音って言うなー!しゃっくりが止まらないですー!!…ぅ…ぃクっ!」
「しゃっくりが?……ああそうです高屋敷君、君のお家が燃えましたよ」
「それ位じゃびっくりできないですよぅ…ひっくっ!!」
「そうでしたか?…んー…えー…っと、砂糖水を飲むと言いのでしたっけね」
「そーなん…へくぅっっ!?
「うるさい」
非道いー!!えくッ…ひイッく!!」
「ああ、ああ、本当に煩いですねえ…他には何がありましたっけねぇ…確か、背中と胸元を同時に叩くとか」
やだやだセンセにやられたら死んじゃう!!…ヒくぅん!」
「舌を引っ張る…」
「それも死んじゃう!…っく」
「眼球を圧迫」
「潰れちゃうっっく!!」
「水飲んでみますか?」
「うん…えっく」
「どうぞ」
「ん…んく……ぷはぁ」
「止まりましたか?」
「……………………ひっく」
「…ちっ」
「舌打ちする事ないじゃないですかぁー!!」
「他に方法なんて知りませんよ…殺すくらいしか」
「息と心臓も止まっちゃうじゃないですか!死ぬのはいやだって言って…ふくぅっ!!」
「尿が溜まっているのか、眠いのではありませんか?」
「それは赤ちゃんだけですよぅー!」
「?…そうですよ?」
解って言ってるならなお悪いよ!人を幾つだと思ってんだ!?」
「生後三日くらいかと…」
「喋り過ぎだろその年なら!!」
「とってもお利口さんですねえ高屋敷君。たかいたかいしてあげましょうねえ〜」
「いらない!あ、ちょ…放してくださ…え?え?ぎゃああやめて投げ上げないで(ドゴメキッッ!!)おぶうげええ!!?!(ドサッ!)
「あはは。すみません、つい力余ってしまいまして…」
「おぐ…う…あ゛…死ぬ…ホント死ぬ…」
「でもまあ、止まったし良いではありませんか」
「え?……あ、ホントだ」
「終わり良ければ全て良し…結果主義ですよ☆」
「う、うん…天井にぶつかる前に止まってた気もするけど…」

(ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…)

「…ん?」
「あ携帯…家からだ

(ぴ)

母さん?なに?

…え?

………え?

………………

あ、うん…うん…わかった、うん…すぐ帰る……うん」


(ぴ)


「どうしました?」
「…母さんから、連絡があって…」
「ええ」
「……家が、全焼してました」
「それならさっき言ったじゃありませんか」
ウソだと思うでしょ普通ー!!
「嘘だなんて言っていないでしょう?」
「バカバカ!安西センセのバカ!!もう一緒に焼け死ねればよかったー!!」
「今からでも遅くありませんよ、高屋敷君☆」
「え、や…ちょっなんですかその火炎放射器?!いぎゃああああああぁぁぁーーーー!!!!


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