ガララ


「こんにちわ安西センセー!今日はお天気いいですよぅ」
「高屋敷君、王道な入れ替わりネタをやりませんか?」
「え、なんですかいきなり?…え?ネタ?ネタってなんのこと?」
「いえ、こっちの話ですから…」
「こっちってどっち?!なにか隠してますね安西センセー!!」
「ははは、良いから良いから。さ、これを飲んで下さいな高屋敷君☆」
なんなんですかそのドドメ色の液体は?!いやあぁーー!!」
「ああ、逃げてはいけませんよ高屋敷君。話が続かないではありませんか……よいしょ(ガツッ!!)
わぎゃう!!い…いった……や、やめてくださ…なんで馬乗りになるんですか…?」
「ふふっ…はい高屋敷君、あーんして下さいね〜」
「ひっ…い…いっぎゃああぁんうぐおぶぶぶ!?!


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「…高屋敷君、高屋敷くーん?」
「………う……あ……え?…ええー?!
「ちょっと副作用が強すぎますねえ…随分長い間眠っていましたよ?」
「え?え?ね、あの…え?僕?なんで僕が目の前にいるの?」
「中身は私ですけれどね」
「うっそ…じゃ僕は…」
「鏡見てみます?どうぞ」
「…………うわ」
「何ですその反応は?嫌なのですか?」
「イヤだよ!!戻せ戻せもーどーせー!!
「っ…!……いた…離して下さいな高屋敷君。君の体だと私の握力が堪えます…」
「あ…ご、ごめんなさい。痛かったですか?」
「痛いですよ…全く、ひ弱な君の体は不便ですねえ…本当に何もかも役立たずですよ」
「ご……ごめんなさい…」
「…おや?高屋敷君、腕時計はしていないのですか?」
「?うん、邪魔ですからしてないですよぅ」
「本当に役立たずですねえ〜。私の時計だと何時になっています?」
「えっと、六時…うっわ高そうな時計!!このブルジョワジー!!」
「もう六時なのですか?ああ、客との待ち合わせ時間が…」
「ちょっと、僕の体で援交に行かないでよ」
「ああ、うっかりしてました。初物ですから、適度な恥じらいと脅えで高く売りませんとね」
僕の顔と声と体で変なこと言うなー!!
「大丈夫です、破瓜の血は私が流してきてあげますよ☆」
「やめてよ!余計なコトしないでよ!!」
「じゃあ君が行きますか?ちゃんと同時にイかなくてはいけませんよ」
不健全な事言うんじゃねえつってんだろー!!
「あはは、私ではしないような表情でおもしろいですねぇ〜」
「安西先生こそ僕の顔で性格悪そうな小馬鹿にした薄笑いやめてください!!」
「これから君も見た事が無い淫らな表情をしてきますよ☆」
「それを聞いて黙って見送ると思ってんのかこの高級ジゴロ!逃がすかアホー!!」
「なっ…何をするのです高屋敷君?離しなさいな」
絶対イヤですー!離したら僕の貞操が見知らぬ人に奪われるじゃないですかー!!」
「…ちっ…面倒臭い子ですねぇ、それくらい良いではありませんか…っ…く…ぅん……!…!!」
「あれ?…あ…そっか、いつもの僕がセンセの筋力に敵わないんだから僕の体に入ったセンセも敵わないですよね」
「やれやれ、私とした事がこんな簡単な事に…」
「えへへー、残念でした安西センセ♪これで僕も結婚出来る体でいれますよぅ」
「仕方の無い、他の事をして遊びましょうかねえ〜」
「ふえ?他の事?」
「まあ入れ替わりに変わりは無いのですけれどね…」
「え?え?どういう事ですか?なんで僕っていうか安西先生の頭固定するんですかなんで仰け反るんですかー?」
「今度は立場の入れ替わり。という事で」

(ドガツッ!!)

あぎゃあ!?!!…な……あ…頭をぶつけて入れ替わりだなんてそんな…ベタな…(…ドサ)」





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ガララ


「こんにちは、高屋敷先生」
「あ、安西君こんにちわー」
「御仕事お疲れ様ですねえ、まあ大した仕事はしていませんけれど」
「な、なんて事言うのー?!」
「大した仕事が出来ないから生徒になめられるのですよ?」
「生徒になめられたと感じるのは君だけなんだけど…」
「舐めてほしいなら舐めて差し上げますよ?耳ですか首筋ですか人には言えないところですか?」
「生徒にセクハラされたと感じるのも君だけなんだけど…ぐすん…僕教師向いてないのかなあ…」
「泣かないで下さいな、高屋敷先生…ほら、差し入れを持ってきたのですよ」
「え!?くれるの?ありがとう!」
「懇願して頂けるのなら」
「そんな事だろうと思った……。安西君、食べさせてください」
「心が篭っていません」
「…そうかな?」
「やれやれ…教師のくせに礼儀のなっていない人ですねぇ〜」
「…ごめんなさい…」
「仕方の無い…これを読んで下さいな」
「え?…んと……お願いします、僕の下のお口に安西君のを食べさせてくださ…って言えるかアホォー!!
「…へえ〜…この私に向かってアホとは、良い度胸ですねぇ〜…」
「あ…」
「高屋敷先生は本当に死にたがりな方ですね☆」
いやあぁごめんっ!ごめんなさい謝るからやめて安西君…あぎゃあああぁぁぁ!!!








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「…で、どうやったら戻るんですかこれ?」
「…さあ?」
うわあん戻せー!!


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