ガララ


「…こんにちわー…」
「おや、高屋敷君。帰って来れたのですか?」
「ん…なんて言うか…期待はずれじゃないけど……大した事、なかった」
「そうでしたか?」
「うん…あのテーマパークよりウチのガッコの方がヒドいよ?」
「そうですか…残念です」
「うん」
「よしよし、御苦労様でした高屋敷君…とっても助かりましたよ。さあ、ご褒美にお菓子でも食べて下さいな」
「あ、ありがとございますー」
「それではちょっとだけ、お留守番していてもらえますか?少し軽い運動をしてこようと思っていたところでして」
「そうなの?うん、用事無いからここに居れますよ」
「ありがとう御座います、本当に良い子ですねえ…では行ってきます。おやつが足りなければ棚に入っていますからね」



(ガララ…)


「…あ、お帰りなさい安西センセ」
「高屋敷君、女顔の君ですから十中八九持っていると思いますが、裁縫セットを持ってませんか?」
「悪かったですね持ってて!!それにしてもなんで急に…ってうあああぁぁ?!!
「いやあ〜ちょっと生徒を大量虐殺してたらうっかり自分の右手を切り落としてしまって。恥ずかしいですねぇ…」
「なにしてんの?!色んな意味でなにしてんの安西先生!!?
「と言う訳で、縫って下さいな高屋敷君。はい、落とした右手ですよ☆」
やだやだやだぁーー!!自分でやんなよなんで僕がやんなきゃいけないのさ!って言うかなんで痛くなさそうなんですか?!死んでるはずの出血量でー!?」
「酷いですねぇ高屋敷君、片手で縫える訳が無いでしょう?」
いやー!いやー!!血の気の失せた右手を近づけないでくださいー!!
「やらないなら君の首を落としましょうか?それとも両手両足切り落として達者の肉奴隷にしましょうか?この私にかかれば左手一本でも一関節0.2秒で落とせますけれどそうしましょうか?ねえどうしましょうか高屋敷君?
「やりますやりますやりますから血のついた机振り被らないでくださいぃーーー!!!



「…お裁縫が上手ですねぇ高屋敷君、良いお嫁さんになりますよ」
「ううぅ…縫いにくいよ……」
「木綿糸と縫い針ですからね」
「そういう問題じゃなくて、人体だからで……ホントにもう先生、人間じゃないー…」
「ははは、馬鹿な事を。まごうかたなき人間ですよ☆」
「嘘吐き嘘吐き!人間が不死身な訳ないじゃないですかー!!
「君に言われたくありませんねえ」
「だってセンセ、なんかありえないとこから出てきたりありえないとこで消えたりするし!なんか今縫った手ももう動いてるし!まずオーラが人間じゃないし!以上に筋力強いし!カニバリストだし!他にも色々変だし!一体なんの化け物なんですか?!そのフェロモンとお奇麗な顔からすると吸血鬼?!!」
「……はいと答えたら、どうするのです?」
「え?」
「ああ、酷い子ですねぇ…君を殺したくなかったから、黙っていたというのに」
「…ぁ…あの、僕は、冗談のつもりで…」
「高屋敷君、君と別れるのはひどく悲しいですけれど」
「……あの…」
「仕方ありませんね…君が聞いて、それに私は答えてしまうのだから」
「…や…な、なんで…なんで首筋に口を近づけるんですか……?」
「ミルクの様な良い匂いがして…とっても甘そうで……美味しそうで」
「いや、いや…やめて…!…」
「高屋敷君…



いただきます



「…っ!!」



―――――――――――――――







「…ふふっ、なーんて冗談ですよ。私が頑丈なのは生れ付きです」
「…」
「さ、いい加減目を開けて下さいな?高屋敷君」
「…」
「……おや?」
「…」
「高屋敷くーん?」
「…」
「ああ…ショック死しちゃいましたか」
「…」
「ま、明日には生き返っているでしょうし…ね」

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