張飛の胃液を水筒に入れてーバルコニーでカピバラを飼うー♪


ガララ



こんにちわ安西センセー!!」
「高屋敷君。ちょっとここに座りなさい」
「え…床に?」
「はい。正座でね」
「え?え?僕なんか悪い事しました?」
「少し長くなりますからねえ…お茶を淹れましょう」
「ね、ねえ、僕なにしたの?」
「どうぞ。熱いから気を付けるのですよ」
「あ…ありがとーございます…」
「…」
「…あの」
「前々から言おう言おうと思っていたのですけれど…」
「はぁ…」
「いつになったら女顔を治すのですか?」
「えええ?!?」
「もうそんな年ではないでしょう」
「そ、そんなこと言われても…こればっかりはメスを使わないと…」
「使えば良いじゃないですか」
「やだよ。怖いよ」
「それは初めは怖いでしょうが、慣れれば自分からねだるように…」
ならないよ!!って言うかその状態になったら精神科に行かなくちゃだよ!?」
「…(セクハラに動揺しなくなってきて、つまりませんねえ)」
「とにかく、意味解んない説教しないでください!」
「だって、退屈だったのですものねぇ」
「…あれ?そういや安西先生なに書いてるのー?」
「ちょっと休憩がてらお絵描きですよ」
「へー!上手ですー!!」
「美術やイラストも少し齧っていましたからねえ」
「わー、わー!!すごくすごいですねー」
「…。ああ、褒めてくれているのですね。ありがとう御座います、嬉しいですよ」
「あ、これかわいーですよ、デフォルメの茶碗蒸し!!」
「んー…写実画の方が描きやすいのですがね〜」
「そうなんですか?ねえじゃあそれでもっと描いてくださいよう!」
「ええ、もちろん。何が良いです?」
「じゃあね、じゃあねぇー…なんか動物描いてください!」
「動物…ですか?」
「うん!!」
「何でも良いのですか?」
「適当でいいですよぅ」
「……紅蓮に輝きしその二十と一つの眼で見るものは何であれ彼の食物。
その食欲に見据えられれば身はすくみ、声は喉を這い
「…ふえっ?」
上がらず、ただ地を掻きむしって千里彼方に見ゆる朽葉色の裁きに慈悲を請うのみ。
「それなに?なんの絵?」
哀れな生贄を前に彼は獅子の様に
「安西センセーなに描いてるの止めて!恐いよ!!」
首を振り立て、脈動と空虚を揺るがす歓喜の砲こうを幾多の肉を食らい、魂すら胃の腑に納めた罪なる大口から天に向かって放つ。それは神聖なる神への冒涜を知らしめる為か、わが身を醜く造りたもうた罪深き神の謝
「センセ…」
罪を引き出す為か。何も解らぬまま大地を抱く獲物、その肢体を切り裂く彼の鈍く輝く刹那の爪。
流れ出す血は大河の如く。獲物が叫ぶ、呪いの断末魔は神に向けてか彼に向けてか。その答えは獲物自身にすら判らない
「…う…」
断末魔は太陽を凍らせ、咆哮は月を燃やす。千箇に乱れては集束をを重ね不幸と恐怖は繰り返す、生きては死に殺しては殺され、食い食われ。未来永劫脈脈続く朗々たる永遠の鎖にして確実なる終焉への葬列、終わりが見えぬまま狂い狂わせ闇を恨んでは光に熔ける。永遠の罪たる業を終え、獲物と彼の互いな血と魂が混ざり相殺し合い静謐なる休息を得ればそこは。今までよりも更なる痛み、苦しみ、孤独。終りは無い。永遠に。ただただ苦み消え恨み泣き憤り壊れ呪い死に狂い吐き嘆き叫び。ああ、永久凍土の重き罪背負う囚人よ、君に永遠の苦しみを



「うわあああーーーん!!!」


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