(コンコン……ガチャ…)


「失礼しまーす…」
【…む?高屋敷君か】
「はい。…それであのー…いきなりなんですけどー…お願いがあるんですけど…」
【うん?】
「実は…安西センセが……その…」
【安西教員がどうした】
「えと……泣き止んでくれないって言うか…」
【何?】
「ん…ついさっきなんですけど…」



―――――――――――――――



「あ、久しぶりに女装してるんですね安西先生。ムチムチプリン女教師だー」
「…」
「え?どうかしたセンセ?」
「いつから女装にツッコまなくなったのです?高屋敷君」
「んー?水着で女装されたあたりかなあ」
「…………………うっ…」
「え?」
「ああっ…!!いつからそんな子になってしまったのです高屋敷君?!私の楽しみを奪って嬉しいのですか?」
「…ふえっ?……あれ?あれ?!ええ??!な、泣かなくても…」
「私の生き甲斐は君が驚き、戸惑い、恐怖する姿を見ることでしたのに…っふ……私は、私は…」
あ、あれー!?!ご、ごめんねごめんね安西先生!ちゃんとツッコむから泣かないでくださいよー!!」



―――――――――――――――



【…ほほう?そうか、聡美がなあ…】
「もうびっくりしちゃって。だから校長センセに慰めてもらおうと…え?なんですかその鉈?」
【高屋敷君、もう一度確認するが…君が、聡美を泣かせたんだな?
いっぎゃああああああああぁぁぁぁぁ!?!!やめっやめてくださ!ごめんなさい死にたくない!!」
【安心したまえ、殺しはしない】
「え?どうして…」
【君が泣き叫んで血に塗れ命乞いする姿を見せなければ、聡美が笑わんだろう?】
ぐぎゃあああああああああああぁああぁぁぁぁぁァァァァ!!!!



―――――――――――――――



(……カツーー…ン……カツーー…ン……カツーー…ン……)


「…?…氷室さん、地下に何かあるのですか?」
【ああ、お前が喜ぶだろうと思ってな。気に入ると良いのだが】
「ふふ…氷室さんからのプレゼントなら、漬物石でも嬉しいですよ」
【漬物石。か…まあ、それよりは面白いものだとは思うがな】
「此処ですか?」
【うむ。今開けよう、離れていろ】



(ギュキ ……ウウイィィィーーーーー…ン  ガシャァアン!!)



「ひ…っいやああー!!もう精神を蝕む陰惨な拷問はいやああぁぁーーーー!!!


「…?た、高屋敷君!」
【ああ】
いやいやいやいやもうしないからやめてくださいもうスナッフビデオを目蓋固定して見せ付けられるのも真っ白い部屋に閉じ込められて視力おかしくするのも四六時中排泄まで監視されるのも表から裏まで調べ上げて恥ずかしい事読み上げられるのも精神有害な音声をヘッドホン大音量で聞かせられるのもとにかくもう精神的に追い詰めるのやめてくださいぃーー!!!
「…高屋敷君」
「あ…安西先生…
………は、はは、ははははは…あは、あははははははは!?!ふふふふふきゃははははははは!!!
【む…いかん、壊れたか】
「氷室さん、何を…?」
【電気ショック療法だ。こめかみに電極を貼ってあるだろう?】



(…バチイィン!!バチイィン!!…バチイィン!!)


「あヒィイッッ!?ひぎィィイ!!…アギイィィィイイい!?!!
【ふん、こんな所か】
「電極から煙が出ていますけれど…」
【うん?…強すぎたか】
「あっ…ああ…あああ……いや…もういやあ……」
「……氷室さん、私の事を考えて下さったのは解りますが。これではちょっと…」
「ですよねですよね!!ほら安西先生が言うんだから早く出してください校長ー!!」
「いえそうではなく、お仕置きが生易し過ぎます」
ドチクショオー!!泣き顔に騙されたけど重度のドSだったよこのサディスト教師ぃーー!!!」
「ふふふ、嘘泣きは私の十八番ですよ」
【そうかそうか…よし、では何が良いんだ?】
「あれが良いです、業務用ミシンで指を返し縫い☆」
【ああ、お前がそう言うなら】
「それが終わったら業務用シュレッダーで足の指を裁断して下さいな☆」
【ああ、聡美、お前がそれを望むなら】
過保護は教育によくないです(ドドダダダダダダダダダダダダ……!!)っひぎいいイイギギがイイィィィイァァいい!!??!


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