「…ぢぃー…

あーづーいー!!
なんでこんな暑いのー?!死ぬし!って言うか溶けるし!!
もぅ夏だから暑いっていう固定観念はやめた方がよくないかなあ?!さもなきゃ訴えるよ気象庁!!
気象庁を訴えればいいの?!気象庁に訴えればいいの?!どっち!?



(いーつーかーこんなキモチーワールイ人ー…♪)



「…あ、安西センセだ

(ピ)

暑い!!

(『………。高屋敷君、『もしもし』の代わりに君の皮膚感覚をいきなり伝えるのは良い事ではありませんよ』)

だって暑いんですー…

(『クーラーは?』)

北海道じゃある方が珍しいですよぅ

(『可哀相にねえ…』)

ぢゅうー…

(『ああ、それでですねえ高屋敷君?実は、今日から夏休みに入りましたよ』)

はあ?!なにそれ?なんでいきなり?

(『まあ色々と都合がありまして…転校生を探しに行かなくてはいけませんし』)

…胆試しで何人死んだの?

(『数えていませんので』)

あそ…
…あ!ねねね安西センセ?お祭り行かないですかー夕涼みに!!

(『ご友人と一緒に行ったらどうなんです?』)

友達とも行きますけどー
安西先生と一緒に行ったらなんか買ってくれるでしょ?社会人だし

(『貢ぐ君ですか私は。そんな邪な考えを聞かされて私が行きたがるとでも?』)

うえ。だ、だって僕学生ですもん…大目に見てくださいよぅ

(『ふん…まあ良いでしょう、今すぐそっちへ行くので裸で待ってなさい』)

な?!なにする気なんですか!?

(『まあそれは行ってからのお楽しみってやつです』)

楽しみじゃないよ!!ホントになにしに来る…(ブツン)ってあああ!?ちょ!せんせ?!安西先生ー!!




(…ガララ)




「こんにちは高屋敷くん。良い天気ですねぇ……よっ…と」
うあああアアァァぁぁーーー!!?あああ安西先生!?
「それにしても、良い天気とは具体的にどんな気象を指すのでしょうかねぇ〜」
「ちょっ!?え?ええ?!今引き出しから出て来ましたよね?!?
「ん?そうでしたか?よく覚えていませんが」
「ぼ…僕いつの間にのび太君になったの?」
「まあまあ、それじゃあ着替えて行きましょうか高屋敷君?」
「…浴衣持ってきたんならそう言えばいいじゃん…なんで誤解招く言い方するかなあこの人…」
「ぶつぶつ言っていないで、早く選んで下さいな。これなんかどうです?」
「あっはっは、いくら浴衣に詳しくない僕でも女物か男物かの区別は付きますよ安西先生?誰が着るか
「いえ私が着るのですが」
どっちにしろ止めろよ!!この女装マニア!!」
「ふっ…まあ、まだ若い君にはこの甘美さが解らないでしょうねえ〜」
「解りたくないです。ああ止めてください着替えないでくださいぃー!!

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