いい加減慣れてはきたんだけど、相変わらず死の香りが
あ、今年も安西先生がルール説明みたいです
でもセンセ、殺した生徒をスピーチ台にするのはどうかと思います
「皆さんこんばんは、今年も待ちに待った学院祭がやって来ましたね
「(去年も言ったけど待ってない、全然待ってないよ)」
肝試し大会という事で、クジを使ってペアになってもらいます
コースは配布した地図の通り。スタート、ゴールはここになっていますよ
完走出来た場合商品が出ますので、頑張って下さいな
完走の条件は
【折り返し地点に置いてあるものを取ってくる・二人共生きている】
ですよ
まあ、説明はこんなところで良いですか
それでは皆さん、力の限り脅えて下さいね☆」
―――――――――――――――
クジで引かれた順に、みんなが死出の旅路へ歩み出します
もう三十人くらいスタートしたんですけれど
何割生きて帰れるのかなあ?
「他人の心配をしている場合ですかねえ?高屋敷君」
「わあ!?あああ安西先生心を読まないでくださいって言ったじゃないですかー!!」
「そんな事より君の出番ですよ。はい、懐中電灯です」
「うぇっ…うー…受け取りたくないけどー……あ、僕と組む人は?」
「私ですが」
「えー!?なんで僕安西先生と一緒なんですか〜?くじ引きで決めるんじゃないんですかー?」
「高屋敷君、君はお約束というものが解らないのですか?ここで別々の行動を取ったらタイトルの意味が無いでしょう?」
「タイトル?なんの?」
「さあもう行きますよ高屋敷君。…来ないなら一人で回る事になりますけれどねえ…」
「わー!わー!!行く行く行きますああ置いてかないでセンセーー!!」